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■接吻の鬱憤を発憤。
2005年03月31日(木)
娘・R(1才)に接吻したい…。

何故ならば、明日嫁とRは実家に帰ってしまう。週末迄
帰って来ないのでその前にせめてお別れのちゅーをば…
と思ったわけである。

しかしRは僕に口づけをしてくれない。いつもイヤイヤと
首を振り逃げられてしまうのだ。父はいつも愛を注いでいる
のに…と、Rが寝ている時にそっと唇を当てる僕は罪無き
リップ泥棒。その姿を見ていた嫁は冷たい視線で非難する。

「あなた、そんなことして虚しくないの!」

「そんなこと言ったってさ…」

「ワタシにはちゅーしてくれるもんね!」

おのれ嫁。貴様はそれを言いたかったのか。
優越感に浸りたかったのか。

「じゃあ嫁、僕に接吻してくれ」

「…」

娘を射んとすればまず嫁を射よ、とばかりに
嫁にすがってみたがいつものように無視され、
悶々としたままその夜眠りについたが、どうも
明け方に僕は目覚めたらしく、寝惚けたまま
嫁の唇をべろべろと舐め回していた。

そこでハッと我に返った。嫌だわあたしったら
なんてことを。違う。こんなアダルトヴィデオの
ような濃厚な接吻がしたいのではない。
もっとこう、小鳥が嘴をチョンと当てるぐらいの
さわやかでせつない接吻をRとしたいのだ。

翌朝。僕は会社に出勤する。いよいよお別れである。

「Rちゃん、お父さんにちゅーして」

僕の最後のお願いに、Rはにっこりと笑って

「ちゅ」

…口で言っただけだった。

仕方が無い。これでよしとするか…。と自分に言い聞かせて
出勤したのが、職場に着いてもどうにも寂しくて切なくて
もう嫁の実家に飛んで行きたい気分なのである。

飛んでも接吻。歩いて接吻。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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