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■偏食家な好色家の夜。
2005年02月24日(木)
嫁も娘も寝た真夜中、嫁が作っておいてくれた
夕飯を温めて皿に盛る。

ええと、今日はなんかの肉にソーセージに…。
見事に茶色系統の料理ばかり。野菜がない。

だがそれがいい。僕はべジタボー嫌いである。
嫁も僕の好みを分かっているじゃあないかと
食べようとすると

「サラダがあるから…」

つわりで臥せっている嫁がヨロヨロと起き出し、
冷蔵庫をプルプルと指差していた。
わあびっくりした。寝てなさいって。

あまり気は進まなかったのだが冷蔵庫を
開けると、ほうれん草のおひたしがあった。

困った。ほうれん草のおひたしは、野菜の中でも
第一級を誇る苦手なもの。しかしおひたしってサラダ
なんだろうか…。

僕はどこぞのしゃくれアゴの毛唐水兵のように
ざばざばとは食えない。
ポパイ・ザ・セーラームーン♪

「いやーん僕、ほうれん草キライー」

可愛く駄々をこねて逃げようという作戦に出たが

「食べなさい!」

嫁の鬼気に圧倒され、従うしかなかった。ほうれん草を
食わなければ僕が嫁に食われビジネス用語で良く使われる

「ホウレンソウ」とは「報告・連絡・相談」であるが、我が家での
「ホウレンソウ」とは「崩壊・煉獄・葬送」である。

ほうれん草を無念無想、南無妙ほうれん草と唱え、
覚悟を決めて食わねばなるまい。辞世の句も詠んだ。

この味が 苦手と僕が言ったのに 2月20日は イヤダ記念日

しかし久しぶりに味わう、嫁がサラダと言い張るほうれん草の
おひたしの、苦味と臭いは相変わらず体を受け付けなかった。

おひたしぶーりーね…。


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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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