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■秘め事と姫の事。
2005年01月19日(水)
お下劣なる秘め事を、できるだけ綺麗に綴ってみむとて
するなり。

週1回あるかないかの契りのチャンスを掴むことができた夜。
嫁に言い寄り衣服の裾に手を掛けると

「好きにして…」

字面だけ見れば、とても艶かしい言葉が返って来た。しかしその後に

「私、寝てるから」

と付け加えられた。こんな投げ遣りな「好きにして」は初めてだ。
もののあはれが解せない嫁よ。男女の駆け引きも何もない。
あるのは男女の出し入れのみである。

それでも僕は気を落とすことなく、好きなように嫁を蹂躙する
こととした。ただ気をつける点は、側で寝ている娘・R(1才)を
起こしてはいけない。厳かに前半の山場を迎えようとしたその時

「ひーんひーん」

出来るだけ音を立てないよう、立てるのは必要最小限の場所のみと
充分気を付けてはいたが、Rが感付いて泣き始めてしまった。
Rを穏やかな眠りに導く為に、何か優しい言葉を掛けてやらねば…

「R、今、本番中ですからっ」

台無し。

ここ嫁が手際よくあやして再び寝入ったR。僕もそれを
見計らってワンモアトライ。だが…

「ひ…ひーん。ウキャアア」

しまった。まだ眠りが浅かった。抜き差ししようかと
していた所に、これがホントの抜き差しならぬ状態に。
またもやRをあやさなければならない。

「はいはい、じゃあ歌を歌ってあげましょう。
 むーすーんーで、ひーらーいーて、
 てーをーうって、むーすんでー」

子守唄代わりにRの好きな歌を歌ってやった。Rはこの歌に
合わせて一生懸命踊るのだ。

「まーたひらいて、てーをーうーって…って
 さっきお母さんも、まーた開いてたのよイッヒッヒ!」

台無し。

やはり綺麗に綴れなかった。


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