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■カメラ小僧VSヤフー。
2004年11月16日(火)
「YAHOO!」で募集されていた「赤ちゃんフォトコンテスト」に
応募した。むろん娘・R(1才)の写真である。

何も入賞しようとか思ったわけではない。いかにも親バカの
食指が動きそうな企画に、つい参加してみたくなっただけだ。

なまこクラブ(仮名)やあそこクラブ(仮名)に写真を送っては

「なんでウチの子が載らないのよーッ。ムキー!」

という鬼気迫る嫁のようなパッションがあったわけではないが、
僕には過去、身を焦がすほどの恋心を以ってお慕い申し上げていた、
お気に入りの美少女Rちゃん(現在音信不通)を臆面もなくバシバシ
カメラに収めていた実績がある。

女の子を被写体とする写真には多少の自負があった。
ただのカメラ小僧じゃねえかとか言わないように。

しかしそれでもおそらく多数の応募があって、入選はほんの僅かだから

「ま、ダメモトで…」

このことであった。

さてコンテストは予想のとおり、三国志におけるイナゴの大群の如く
全国の親バカからの応募が集まり、締め切りが過ぎた。
総応募数はおそらく万を超えていただろう。そのうち有名写真家だか
なんかが審査員の手によりノミネートされるのは30に満たぬ。

ノミネート作品の中には、うちのRの写真は、なかった…。

競争率が高いだろうということは初めから分かってたし、
選考された写真は皆可愛いし、これなら負けても仕方がないかナ…。

…。

…。

なんて思うわけなかろうがバカヤロー!
うちのRが一番可愛いに決まっとんじゃー!

なんでウチの子が載らないのよーッ。ムキー!

思わず嫁と一緒になってしまった。
昔は、例えば自分の子供の写真を年賀状にすることなどは
鼻で笑っていたのだが、いざ自分に娘ができたとなると、
自分の子供というのは恐ろしいほどに魔力を持っている
ことが分かる。

他人から見たらつっぱりを5・6発食らった相撲取りのような
顔をしていても

「我が家のアイドルで〜す」

などとコメントして年賀状を作ってしまう気持ちも今となっては
よく理解できる。ともかく落選した悔しさのあまり

「今後は検索する時はGoogleのみを使うこととし、ゆめゆめ
 ヤフーを使ってはなるまいぞ」

このことを家訓としようと涙を流しながらフテ寝したのであった。

おヤフーみなさい。

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