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■エロファンタマン。
2004年09月15日(水)
「これ飲んでみない?」

嫁が差し出してきたのはファンタ・ホワイトベリーという
見慣れぬペットボトル。

「新製品かい?」

「こないだ見つけて、どんな味なのかなーって
 ずっと楽しみにしてたの!それで今日遂に買ったの!
 ワタシが買ったんだからワタシが全部飲んじゃうけど、
 でもあなたは最初の一口だけ飲ませてア・ゲ・ル」

微妙に嫌な感じにテンションが上がっている嫁であったが
付き合ってやることにしよう。僕はファンタの中では
フルーツパンチが一番好きなのだが…(いつの時代だよ)

かしゅっとペットボトルの蓋を開けた。
嫁はワクワクしながらその様子を見ている。

一口味わってみると、わざとらしいイチゴの匂いが
鼻につき、味も何だか妙に甘ったるい。要するに

「…んまぐね(栃木弁訳:美味くない)」

嫁の顔は愕然となった。すぐさま僕からボトルをかっさらい

「ひどいわ!ワタシ、ずっと楽しみにしてたのに
 そんなこと言うなんて!」

どどど…ばたん、と冷蔵庫にダッシュして封印してしまった。
夜中に何を一人芝居で盛り上がってるんだか。
娘・R(1才)が起きてしまうではないか。

そう。Rが好きな飲み物はなんといっても母乳。
スプライトかサイダーか何かに混ぜて

「ファンタ母乳」

を作った方がさっきのファンタホワイトベリーよりも
よっぽど美味い気がする。乳絞りなら僕がいくらでも
するのである。

そんなこんなでやがて嫁は寝静まったが、
僕はムラムラとファンタが気になってきた。

実はもう一度飲んでみたくなったのである。
んまぐね、と断言したものの、妙に後味をひかれたのだ。
人の目を盗んで飲むファンタこそ最高の甘露である。
ファンタスティック。うひゃひゃ。

そーっと冷蔵庫を開けてみると…おかしい。どこにもない。
嫁!隠したな!一体どこに…。

アヤツの方が一枚も二枚も上手のようであった。

ファンタがたどこさ…。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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