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■入浴性欲交換条約。
2004年06月19日(土)
風呂嫌いの僕であるが、

「あなた、お風呂入りなさいよ!」

今日は嫁が特にしつこかった。いつもより厳しく詰め寄る理由が
あったのだ。それは昨晩の出来事まで遡る。

僕は娘・R(10ヶ月)が寝た後、嫁に求愛ダンスを繰り広げていた。

「なあ…いいだろ?」

「ダメ!不潔!お風呂入らないとイヤ!あなたさっきお尻
 ボリボリ掻いてたでしょう!」

「やなとこチェックしてるなあ。明日入るから。だって疲れてるし」

疲れてるならするなよ、と我ながら思えなくもないのだが、
明日必ず入浴するということで嫁を押し倒すことができた。

入浴することを条件に契る権利を得る、というこの
『風呂エロ交換条約』を嫁はしっかり覚えていたのである。

「早く入りなさいよ!」

嫁は何度も容赦なく僕を追い詰める。

「んーでも僕チンお腹空いたでしゅー」

僕は出来るだけ先延ばし先延ばしにしようと考える。
嫁は、あっそう、と夕飯を用意してくれた。

しめしめ。甘い嫁であることよ。ゴハンを食べたら
何食わぬ顔で寝床に潜り込んで寝ちゃえばいいや。
そんなことを考えながら飯を平らげ、ふいー、と
布団に手をかけたら嫁がとうとう切れた。

「お風呂入らないと、Rをだっこさせないわよ!
 不潔な体で娘にさわっちゃダメ!」

「そんなー!」

嫁を抱けないのは辛いがRを抱けないのはもっと辛い。
こうなっては僕も従うしかなかった。いそいそと服を脱ぎつつ

「じゃあ、替えのぱんつ出しといてよう」

一家の長としてせめて一矢報いたいところだったが

「ああ?自分で取ってきなさい!」

嫁に物凄いガンタレをかまされたので、全裸のまま
洋服ダンスまでいそいそと取りに行ったのだった。

不潔だけでなくおけつまで晒された一家の長。
性欲の誓約は厳守しないといけないようである。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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