logo
FONTを元に戻す FONTサイズ固定解除

■ギブミー花見ー。
2004年03月31日(水)
嫁が娘・R(7ヶ月)に乳をやりながら言った。

「あなたのお母さんがね…」

「うん」

「今度の土日にいらっしゃいって」

「無理。仕事」

「あなたが忙しそうなら私とRだけでいらっしゃいって」

「なんつー薄情な親だ…」

週の初めだというのに今度の土日は
休日出勤がガッチリ確定している。
もうどれくらい休んでないだろう。
今月は1日しか休んでないんじゃないか?

母はつまるところRを見たいのだ。
それと、花見。

僕の故郷には桜の名所がいくつかある。
見とれて動けなくなるほど広大な桃色の海。
それでいて東京のように人でごった返すこともない。

母はそれをRに見せたいのだろう。
僕だって見たいしRにも見せてやりたいと思う。

「…いいよ。君とRで行っておいで」

だからそう答えておいた。しかしよく考えてみると
そうなると休日出勤でヘトヘトになって帰って来ても
家には誰もいない。ご飯もない。

世間では桜が咲いているらしいが仕事に埋もれて
ビルの中に缶詰になっているからさっぱり分からない。
それならばせめて我が家に咲く一輪の花、Rと戯れて
心を潤そう、と思ってもそれも出来ない。

なんか辛さのズンドコまで落ちていきそうである。

嫁とRは桜の花見から帰ってきたら今度は
菊の花を添えることになっちゃったりして。

あああできれば行って欲しくない。

嫁と娘は花見で一杯。
僕は仕事で一杯一杯。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要↑


アリガトウゴザイマシタ。


今日もアリガトウゴザイマシタ。

←前もくじ次→
All Rights Reserved.Copyright(C)
エキスパートモード 2000-2005
梶林(Kajilin) banner

My追加