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■街のメモリ。
2002年02月12日(火)
友達と遊んだ帰り道。
途中まで一緒で、ある交差点で別れる。

ふと思い出した。

そういえば以前にもここで別れる友達がいた。

ほとんど毎晩のように遊び倒していた。
馬鹿みたいに笑ったり泣いたりして
この交差点で「じゃあバイバイ」と別れる。

必ず少し寂しくなるのだが
また次の日会えるから、と思っていた。
これがいつまでも続くと思っていたのだ。

ていうか「本当にバイバイ」の日が来るなどとは
夢にも思わなかった。

その友達は遠くに行ってしまった。
思いっきり泣きながらサヨナラしたものだが。

また思い出してしまった…電話でもしてみようか。

この街に住んで、まだそんなに経ってない、と
思っていたのだが
何時の間にかこの街中には思い出の断片が
コロコロと転がっているようになった。

僕はそれらに躓いたり振り向かされたり、
またそれらを避けたりする。

それだけ年も取ったということなんだよな。


今日もアリガトウゴザイマシタ。

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