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■ふるさとはゲロの味。
2002年02月07日(木)
今日は初午であった。

初午とは?

と書こうとすると夜が明けるのでやめるが、
我が故郷栃木ではこの日悪魔のような
料理を食べる習慣がある。

その名は「しもつかれ」



塩鮭の頭、大根、にんじん、酒かす、節分で残った豆などを
ぶっこんでゴトゴト煮込む。

見た感じ、みずみずしい

みごとな

ゲロである。

ヴィジュアルだけでなく、匂いも
なんだか酸っぱい感じで、ますますゲロ。
で、食べてみると、やっぱりゲロ。

大人はともかく、子供は大嫌いである。

しかしこのような郷土料理ものには妙に食指を動かすのが
学校給食。

家に帰ればお母ちゃんが作って待ち構えているというのに
絶対献立に上がってくる。

クラスの殆どが手をつけることすらできず、
8〜9割は残ってしまってたと思う。

僕も子供の頃、これを食べると一年火事にならないとか
言われて食わされたが、これを食うぐらいだったら
火事のほうがマシ、とすら思ったことがある。

だが不思議なもので、高校生ぐらいになってから
この料理が美味く思えてきたのである。
これが通過儀礼というものか…などと感じた。

「しもつかれ」を美味い、と思えてこそ
真の栃木県人になった、ということなのだろうか。

なってどうする、などと突っ込まないように。

だけど、ゲロ、じゃなくてもいいと思うんだけど…栃木…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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