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■切れてしまったわたくし。
2001年02月23日(金)
気がつくと彼女と音沙汰なくて10日ほど。
声が聞きたくなったのか彼女から電話が来た。

「仕事、大変?」

「ああ、もう死にそうだけど…」

「頑張りなよ。あなたには私なんかより素敵な味方がいるんだから」

「…なに、その言い方」

そのイヤミにむかああっときた。
誰の事を指しているのか大体想像はつく。

「ああ、また怒らせた。ゴメンヨー」

少々おどける彼女ではあったが

「もういいよ。切るよ。じゃあね」

これ以上話す気がしなくなった。

しかし冷静になってから考えてると、この憎まれ口も甘えなのかなあ、と。
今辛いのは彼女も一緒だし、だから僕にもたれかかってくるわけで。

あそこは耐えるべきだったのではないだろーか。

彼女のパターンからすると、思いっきり落ち込んでいるか、
下手すりゃメソメソ泣いてるだろう。

そう思ってネットに繋ぎメッセンジャーを立ち上げる。

案の定彼女もオンラインになっていた。
これでネット上で会話ができる。

ひょっとしたら向こうも僕を待っていたのかもしれない。

今なら「さっきはゴメンよ」とメッセージを打って、ぽんと送れば
彼女も少しは気が楽になるかもしれない。

でも、なんとなく気まずい。

そうこう迷っていたら…

寝落ちしてしまった。あほだ。

朝起きてみると

「いないの?寝ちゃったの?」

4時間前に彼女から送られてきた、
返事されることのなかった
一言だけのメッセージがディスプレイに浮かんでいた。

文字から涙が流れてきそうな、空しくも悲しそうな文字だけがあって
彼女もオフラインになっていた。

やっばい〜。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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