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■ゲーセン恋物語
2000年03月04日(土)
僕は友達の三井と亀田とゲーセンの前で
立ち話していた。

「亀田さん!!」

いきなり後ろから亀田を呼ぶ怒鳴り声がした。
振り向くと大学生っぽい女の子が立っている。

亀田はは一瞬ぎょっとした顔をして一目散に逃げ、
女の子はそれを全速力で追いかけていった。

僕と三井ははいきなりの出来事に

「…亀田が捨てた女とか…」

など勝手に推理し出す。

やがて女の子がぜーぜーしながら戻ってきた。
逃げられたらしい。

女の子は僕たちに向かって言った。

「あの、亀田さんの友達ですか?」

「そうだけど」

「…捕まえてください!!」

僕と三井は目を合わせて、ハモった。

「つーか、君、誰?」

女の子は言った。

「ぜえぜえ…久しぶりに全力疾走しちゃった」

…んなこと聞いてねー。

要はすぐ近くの居酒屋でバイトしてる亀田が、
その日バックれて僕らと遊んでたので、
この女の子が店を代表して捕まえに来たのだった。

それが僕と三井がその女の子と初めて会った日だった。

あれから2ヶ月経った昨日、三井とその女の子が手を繋いで歩いてた。

奴ら、何時の間に…。

僕の友達の回りでもあちこちでくっついちゃってお盛んである。

見てて思うのがみんなアクションが超速い。
知り合ったと思ったらもうちゅーとかしてる。
てめえらトンボのツガイかよってぐらいにすぐくっつく。

彼らは殆ど10代。若い人はええのー。

そもそも僕が奥手なだけなんだろーか。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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