青物と呼ばれるさかな達がいます。 いわゆる、「アジ・サバ・イワシ」、ね。 まぁ、広義には鰊なんかも入りますが。 今回はポピュラーな「アジ・サバ・イワシ」で。 昨日の節分にちなんでって訳じゃないけれど。
今年の節分、量販店さんの売り場で目を引いたモノって何ですか?
私個人的には「アメリカ産いわし」ってPOP。 当社調べ(って何処だよ)によると今年の節分いわしの国産:輸入物の比率は6:4。 辛うじて過半数です、国産。
ここ最近、日本近海のさかなが減ってるってニュースをよく耳にするようになりました。 本来、捕れてあたりまえの「青物」が極端に減ってきてます。
サバなんて知らん間に高級魚になってしまいました。 かつての産地、銚子・境港からイワシの群れが消えて久しいです。 沼津の小振りで上品な脂の乗ったアジはもう庶民の口に入りません。
それに変わって台頭してきたのが輸入物のさかな達。 「サバはノルウェー」って云われる位この10年で定着しました。 アジもスーパーで置いてる@100なんかは、ほぼ100%輸入物です。 イワシだけはなんとか国産で賄っていたんですが。 ここ数年の漁獲高の落ち込みで、遂に輸入物が目に付きだしました。
いや、別に「国産最高!」なんていうつもりはありません。 食生活の変化に伴って味覚もずいぶん変わりましたから。 当時は脂っこくてとても食えたもんじゃなかったノルウェーサバも今じゃあたりまえです。 逆に国産じゃ物足りないって感じるみたいです、今の感覚じゃ。
ただね。
国産を知らずにいる、ってのもちょっと悲しい感じがします。 知った上で”こりゃ、ちゃうわ”って思うのと知らずにいるのとじゃ天と地との差があります。 イメージだけで「国産最高!」なんて云うのは愚の骨頂です。 逆に「輸入物=安物」って図式も危険です。
こんだけモノがあふれてる時代は有史以来初めてらしいです。 消去法の時代なんて云われてます>ほんとか? せめて自分で食べる物くらいは自分に決定権を残したいものです。
それを評価できる感覚が残ってたら、って条件付きですが。
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