もうやめたい

結局、金を求められた。朝だった。

お金の協力はできないと言うと、「別れようか」と言われた。「側に居ると甘やかしてしまってあなたの為にならないから、別れたいと言うならそれでいい」と答えた。ろくに話もせず、即、電話を切られた。

別れた。

昼に、また彼から電話があった。80%くらい、そうなるのは予想していた。

朝の電話の内容を覚えていないから、何を話したか教えてほしい。と言ってきた。わざとらしいと思いながら、話した。

「俺そんな事言ったの?」とか白々しい事を言った。

「俺達今別れたって事になってるのか?」

って。別れようっていきなり言って、あたしの話も聞かずに電話切ったのはあなたじゃない。

なのにあたしは、「…別れたのぉ?」って言っちゃったんだよ。「うん別れた」って言ってればいいものを。

彼だってそれを期待してたから、また電話してきたんだ。まだあたしからお金を絞り取れるって期待してるから。

彼は必死であたしを説得したよ。「本当にこれで最後だから」「これが終わったら働くから」「もう働く場所も見つけたから」「働く気満々だから」って。

前もそう言ってたの。全く同じ事言ってたの。けどだめだったの。知ってたのに、少し信じてあげてしまった。期待してしまった。またすぐ裏切られるのは目に見えてるのに。

彼にノートパソコンを渡した。同じ物を買って返すって約束で。彼はちょっと時間かかるけど、わかったって言った。もうあたしはだめだよ。

彼は大はしゃぎだった。あんなに嬉しそうにしてるのは見たことがなかった。そんなに金ができて嬉しいのかって思った。辛くなった。

後に電話で話したら、今必死で金かき集めてて、後少しで終わるよと、清々しく言った。「あたしの事なんか本当は好きじゃないよなぁ?あたしじゃなくてお金が好きなんでしょ?」って言ったら、キレられた。その反応でもうわかったん。図星だなって。

電波が悪いふりされて電話切られて、かけ直したら電源切られてた。一日近く時間が経つが、向こうからかけ直しては来ない。

…なんでパソコン渡しちゃったんだろ。もうやだよ。最悪だよ。
2003年11月05日(水)

にきにっき / にきーた