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天国へ - 2004年01月11日(日)

寒い一日。実家の老猫が午後6時頃息を引き取りました。
17年という猫にしては大往生な生涯。
苦しまず、眠るように。天国へと旅立ちました。
家族が皆見守っている中で。誰もいない時じゃなくてよかったね。

名付け親は私です。
動物病院の前に3匹捨てられていた子猫の中の1匹でした。
1匹は発見した時に既に死んでいて、もう1匹は若くして既に亡くなっています。
始めに拾った動物病院の院長さんも既に亡くなっており、歳月が経った事を実感させられます。
生まれて間もなく親兄弟から引き離されたため、若い頃は噛み猫で、人を見れば噛み付いて行き、
加減もしないので私や家族は年中腕や足に生傷だらけでした。
年をとってからはすっかり大人しくなりましたが、ご飯時には何かもらえないかと
テーブルの周りをウロウロしてよく怒られました。
最盛期には6〜7キロもの体重になり、おデブさんというよりすごく大きながっしりした
子でした。最期には2キロも無かったんじゃないかな。
病院に行っても「大きいね〜!」と言われ、お客さんが来ても「大きいね〜!」と
驚かれるほど。初めてお外で他の猫とケンカをして負けて帰って来て、ショックのあまり
部屋の隅っこにうずくまってご飯も食べなかった若かりし頃。
ある日やって来たお隣の猫と大の仲良しになり、その子が庭の窓からうちの中を覗いて
うちの子を遊びに誘ったりしていました。
前足に出来たイボ。いつの日からか中に水が溜まるようになり、みるみる膨らんで
ピンポン玉大にまでなってしまい。何度も病院に連れて行っては注射器で中の水を抜いて
もらってましたが、ある先生が「除去しよう」と言ってくれ、既に高齢のため麻酔は出来ないとの
ことで、紐できつく縛って腐らせて切除する、という痛い思いもしました。
でも他には大きな怪我も病気も一切無かった丈夫な子でした。

悲しくて寂しくて泣いてしまいましたが、病死では無く老衰なので
それほど落ち込んではいないかな。寂しいけれど。
本当にお疲れ様。たくさんの思い出をありがとう。
長生きしてくれて嬉しかったよ。
明日、立会い火葬に行きます。骨は持ち帰って来ます。


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