2020年11月06日(金) |
幸せは遠くにありて思うもの |
昨日の続きなど。 娯楽はひと時の間、幸福感を与えてくれる。 それで気を紛らわせてだらだらと生きているわけだが。 胸を張って頑張って生きているとは、到底言えない。
その昔、月1ペースでライブに行く自分に母は言った。 うつつをぬかすな、と。遊んでないでもっと手伝いをしろと。
これはそれなりに、今でもトラウマとなっている。 母にとって、家事労働以外の余暇は認めないということだから。 妹さんも独り言で言ってたな。半日家にいないのはどんな気分だろうと。 仕事は逃避の場ではないのだが。その機能は果たしてくれているけれど。
母と妹さんの世界は家の中にある。私の現実もそこにある。 あとはすべて現実以外。仕事も含めて。価値観としてはそんな感じ。 歪みきってしまっているが、ある意味思考の最適化ともいえる。
そんなわけで、自発的に幸せになりたいと思ったことはあまりない。 まれに浮かれたことを考える時代もあったが、気がつけば元通り。 人生は家への義務でできている。 母に引け目を感じているのか、アダルトチルドレンというやつなのか。
世間一般でいうところの幸せってのは知っているが、 私の思考回路は子供のまま。 石川達三の「稚くて愛を知らず」の主人公のようである。 あの作品、最後は主人公が病院勤務で終わる。今の自分のようだ。 アルフィーの同名曲の関連で読んでみたが、それは私の預言の書となった。
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