日々雑感

2002年12月17日(火) 「孤独の美学」

それは、私が18の年に出たアルバムの1曲目。
現在でもライブで歌われる定番曲だ。

14のときに彼らを知ってから早幾年。
私の中のいくつかの価値観は、
彼らの歌詞がそのままインストールされている。
いや、作詞作曲は一人の手になるので、正確には「彼の」だな。
曲を真面目に聴き始めたのは高校に入ってからだから、
その頃から現在に至るまで、12歳上の異性の思考をトレース
していることになる。
けして真面目なファンではないが、信者と言われても仕方ないのかも
しれない。

  誰もが愛の幻を追いかけるときに
  孤独をさりげなく着こなす男でいたい
  グラスを床に叩きつけ 寂しさ 心噛み締め
  ああ ひとり 生きていく

失恋らしきものを経験した後、特にこの歌詞が胸に染みた。
同アルバム収録の別の曲には、こんなのもある。

  都会の孤独の中で 慰め合うだけの愛
  心も体もひととき 燃え上がるだけさ
  Nobodys knows love 本当の愛を誰も知らない
  目の前の幸せが すべてじゃない
  冷たい風が心を 寂しく吹き抜けた

もともとの性格もシニカルゆえ、これは素直にはまった。
なんて可愛くない女子高生なんだ…。

誰が思うか?「それは間違いだ」と指摘される日の来ることを?
美学を貫き、己を守り通すこと以外の可能性を示唆されることを?


来てしまったのだから、人生何が起こるかわからない。



今日の本 テレビブロス、SPA!
 
  



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