すでに人生のなかばに差し掛かった男女が、 思いもかけず遭遇する四日間の恋。 この不朽の名作「マディソン郡の橋」の続編が出版されたという広告を見た。 主人公二人がすでに死亡しているこの作品をどう続けるのか それとも、全く別の主人公なのか??
「マディソン郡の橋」の主人公フランチェスカは、偶然出逢った男と恋に落ち、この世で唯一の人と思いながら、家庭、家族を捨てられなかった。 死ぬまで、二度と会うこともなかったのにお互いを思い続けたこの愛は、とても感動的なものである。
しかし、エンピツの恋愛ジャンルの中にも沢山見られる『不倫』と同じように、この主人公も主婦特有の『ないものねだり』なのではないか。
結婚して何年かたつと、夫、子供の世話に明け暮れ、〇〇さんの奥さん、〇〇ちゃんのお母さんになってしまい、女である部分がなくなる。 それが、ある日夫以外の男性に巡り会い、女として認められると恋している状態に自分が酔って行ってしまう。 相手を愛しているようで、実際は恋に悩み苦しむ自分が愛しくなっている。
そんなことはない、自分は彼を心から愛していると言う人もいるでしょう。 でも、不倫している人の大半は、自分の家庭を捨てる事はできない。 それは、その恋が本物であるか ただの浮気であるかというコトよりも、若い頃と違って、たくさんの守るべきものがあるからだと思う。 恋を貫く行動をすることによって、沢山の周りの人を傷つけてしまう。 他人を犠牲にしてまで 動けないのが大人である。
世の主婦が「マディソン郡の橋」に憧れたのは、平凡で幸せな毎日だけど、ある日素敵な男の人が目の前に現れて、自分を女として愛してくれると夢見てしまったからではないでしょうか?
続編が出たということは、また夢見てしまう主婦が出てきてしまうというコトです。 世のご主人様 たまには見慣れた奥様を、女として見てあげて下さいね。
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