2015年05月13日(水) |
読売の試合(勝利)はカネを払う価値がない |
読売が相変わらずの貧打ぶり。打撃部門のチーム別成績をみるかぎり、セの最下位でもおかしくないくらいなのだが、2位をキープしている(2015/5/12現在)。その理由は以下のとおりだ。
情けない読売の勝ちパターン
読売の勝ちパターンが情けない。9日のDeNA戦(2−1)、12日の広島戦(2−1)がその典型で、先発投手が相手チームをロースコアで終盤まで抑え込み、相手のミスに乗じて僅差の逆転勝ちするというもの。
DeNA戦では横浜の山口投手がほぼ完ぺきに9回まで読売打線を封じたが、9回に内野エラーで走者を出し同点に追いつかれ、延長戦に入ると相手のバッテリーミスなどをからめて代走スペシャリスト鈴木の活躍で読売が逆転勝ちした。
12日の広島戦も打線は広島前田投手に抑え込まれたが、終盤に読売の堂上の長打で同点、前田の暴投で勝ち越し、読売のリリーフ陣が広島の後続を断って辛勝した。
セ5球団がミス連発で読売に勝利をプレゼント
野球にミスはつきものともいうし、相手だって読売のミスで勝つこともあるから、読売の勝ちパターンとはいいすぎとも思われるかもしれないが、読売の20勝のうち、読売の得点が3点以下での1点差勝利が8勝を占めている。読売の勝負強さの表れともいえるが、読売が強いというよりも、セリーグの5球団の詰めの甘さ、勝負所でのミスにより、読売を勝たせている、というのが筆者の抱く印象だ。
たとえば前出のDeNA戦、読売の勝因となった足のスペシャリスト・鈴木を称賛する記事がメディアにあふれたのだが、筆者はDeNAのバッテリーの無警戒ぶりのほうが気になった。盗塁の気配が満々なのに、牽制球を投じない投手が信じられない。強肩の捕手に交代させても、投手がフォームを盗まれていればいくら強肩の捕手でも殺せない。クイックモーションで投げる、あるいは外す等の警戒が必要だろう。
そればかりではない。読売と対戦する相手チームのバッテリーエラーの多さも気になる。投手のボーク、暴投、捕手のパスボール、配球ミスなどなどが読売のチャンスで多すぎる。
ノーアウト、相手エラーで出塁した読売の打者が相手投手のボークで二進、次の打者の右打ちで三進し、その次の打者のぼてぼての内野ゴロで生還もしくは暴投・捕逸で決勝点なんてシーンは見たくもない。
相手バッテリーの配球ミスも多い。たとえば、前出の広島戦、好投の前田が堂上に外角高めを左中間に叩かれた。この場面では、TV中継の解説者氏が指摘していたように、堂上が捨てている内角攻めで打ち取るべきだった。さらにいえば、堂上との勝負を避け、読売の新4番・大田との勝負を選ぶ手もあった。大田は真ん中からやや外側は強いが、右投手の外角ボールゾーンになるスライダー等の変化球に手を出す。大田の実力は、相手投手のコントロールミスで自分の狭いヒットゾーンに配球されたボールをヒットする打者。その確率は25%を超えない。いまの39.5%の高率は異常である。前田の宝刀スライダーが有効な打者の一人だ。
セリーグ5球団は読売との戦いにおいて、得点にからむバッテリーミス(暴投、捕逸、ボーク)が多すぎる。見苦しい限り。集中力を高めてプレーをしてもらいたいものだ。
読売の試合にはカネを払う価値がない
読売には、森(西武)、柳田(ソフトバンク)、雄平(ヤクルト)、山田(同)、筒香(DeNA)といった鋭いスイングができる打者がいない。阿部、坂本といった主軸が復帰しても状況に変化はない。読売の試合には、スペクタクル性がまったく感じられない。
筆者は日本プロ野球の全試合をTV観戦しているわけではないが、読売がその中心にあることは、その良し悪しは別として、認めないわけにはいかない。読売が低レベルの試合を続ければ、おそらく日本のプロ野球はこれまで以上に凋落する。読売の試合ぶりは、カネを払って見る価値がない。いずれ、TVでも見る人がいなくなる。
読売の打者は相手に勝たせてもらっている金持ちのボンボン集団
読売の打者は、アスリートではない。金持ちの親が相手にお小遣いを渡して勝たせてもらっている、ボンボン集団のようだ。先述したように、ノーアウトから凡ゴロを打ったが相手のエラーに救われ、さらにボークで進塁、そして右打ちで進塁、さらに捕逸、暴投で生還・・・こんな場面はスポーツとはいえない。ノーヒットで1点なんてシーンは、ファンはまったく希望していない。
読売は投手のレベルが高いチームなのだが、打者はまったくだめ。打撃コーチを含め、打者総入れ替えが必要かもしれない。
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