2010年05月04日(火) |
[私案]代表メンバーを発表 |
サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は、6月11日に開幕する。日本代表23選手の発表は、5月10日が有力視されている。岡田代表監督は既に7〜8割の選考を終えているとも言われているし、海外組の長谷部(ウォルフスブルク)本田(CSKAモスクワ)、松井(グルノーブル)の3選手については体調に問題がない限り代表メンバーに入れることを明かしたともいう。
W杯代表選手の枠は23人。うち3人はGK。であるから、オーソドックスな選手選考の考え方は、各ポジション2人である。4−4−2のシステムならば、ポジション枠は、DF8(CB4、SB4)、MF8、FW4である。しかし、MF、DFをこなせるユーティリティープレイヤーならば、ポジション枠を越えられるし、システムに流動的に対応できるから、単純に各ポジション2人ずつというわけにもいかない。
そこで、代表選手予想である。GK3人、MF3人(長谷部、松井、本田)が当確だからフィールドプレイヤーの残り枠は17人となる。DF8人のうち、CB4人は中澤(横浜)、闘莉王(名古屋)が当確であろうから、専門職の栗原(横浜)、岩政(鹿島)、牧野(広島)と、MFを兼任できる阿部(浦和)、今野(東京)の合計5人から2人が入る。SB4人は、内田(鹿島)、徳永(東京)、長友(東京)、駒野(磐田)、MF8人のうち、残り枠は5人。ボランチで稲本(川崎)、遠藤(G大阪)、小笠原(鹿島)、二列目で中村俊(横浜)、中村憲(川崎)、石川(東京)が有力候補だろう。
FWの基本4枠は、岡崎(清水)、玉田(名古屋)、田中達(浦和)、佐藤(広島)、森本(カターニア)平山(FC東京)、興梠(鹿島)から、4人が絞り込まれる。
そんなことはともかくとして、筆者が一番と思う人選を書いておく。もちろん、岡田代表監督とは、ズレがあるだろう。
GK;楢崎(名古屋)、川島(川崎)、西川(広島) DF:中澤(横浜)、闘莉王(名古屋)、岩政(鹿島)、徳永(東京)、長友(東京)、駒野(磐田)、阿部(浦和)、内田(鹿島) MF:稲本(川崎)、小笠原(鹿島)、長谷部(ウォルフスブルク)、本田(CSKAモスクワ)、松井(グルノーブル)、中村俊(横浜)、中村憲(川崎)、石川(東京) FW:岡崎(清水)、佐藤(広島)、森本(カターニア)、興梠(鹿島)
筆者の選考は、予選リーグ第一試合、対カメルーン戦に勝つためのもの。筆者が何度も当コラムで書いてきたように、南アフリカ大会予選グループリーグで日本が勝てる可能性が最も高い相手がカメルーン。オランダ、デンマークのことは考えない。
カメルーンに勝つためには点が必要だから、システムは4−3−3(4−2−1−2−1)。先発メンバーは、攻撃陣として、FW佐藤のワントップ。右に岡崎、左に本田の2シャドー。トップ下に中村俊。ボランチは長谷部、小笠原(もしくは稲本の体調のいいほう)。CBは中澤、闘莉王、右SB駒野、左SB長友。GKは楢崎である。予選突破に尽力したMFの遠藤、FWの玉田をW杯メンバーから外した理由は、球際、競り合いに弱いこと。
カメルーンに勝つための方策は、「激しさ」「強さ」「厳しさ」で相手を混乱させること。カメルーンにパスサッカーできれいに勝とう、なんてことは、これっぽっちも考えてはいけない。必要以上につっかけて、ファウルで倒すことも辞さない。この試合のみのトーナメントだと思えばいい。
なお、カメルーンに勝利した後のオランダ戦、両SBに疲労が激しい場合は、3−5−2(実際は5バック)のシステム変更もあり得る。その場合は、リベロに闘莉王、左に中澤、右に岩政、サイドハーフ左に阿部、同右に徳永、守備的MFに中村俊、長谷部、トップ下に本田、FWは佐藤、岡崎。当然ドロー狙いである。相手ボールのときは最前線に佐藤を残すのみ。中盤のポゼッションを放棄し、センターライン付近から相手にプレスをかけ、マイボールの攻撃は佐藤に預けて、岡崎、本田に任せる。チャンスがあれば、MFがバイタルエリアに進入してゴールを狙う。
カメルーンに勝てなかった場合はどうするか。予選リーグ突破の可能性はかなり低下したという認識の下、4−4−2の責め合いを選択したうえでの玉砕戦法を取る。その場合は、SBを含めたDF4人はそのままで、ボランチに得点力のある阿部を起用、長谷部はそのまま。
攻撃的MFは、左に中村憲、右に本田、FWは岡崎、森本の2トップ。攻撃陣に経験を積ませるということになるかもしれない。
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