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2006年04月26日(水) 清原は引退したほうがいい

今年のプロ野球のキャンプ時、スポーツマスコミ各社は、読売からオリックスに移籍した清原を「もちあげていた」。その一方、筆者は、2006年02月05日(日)付けで「清原の復活はない」を書いた。結果は、開幕25試合目にして、下半身の故障で清原は離脱しそうだ。2月当時、筆者は、開幕50試合くらいで清原の下半身は故障すると書いたのだが、その半分だった。もちろん、ずっと清原の下半身が動かなくなるわけではないし、復活の可能性がゼロと断ずることもできない。とはいえ、清原がトレーニング方法を変えない限り、下半身の故障は避けられない。故障は、清原が三遊間を抜けるかのようなゴロを放ち1塁に全力疾走をしたことだった(結果は1塁アウト)。全力疾走で腿の筋肉の肉離れなら、回復にはかなり時間がかかる。
その清原は、前にも書いたことだが、内角攻めに「報復宣言」をした。しかし、その翌日のロッテとの試合では、ロッテ投手陣は内角球を有効に使って、清原を完全に封じ込めた。これまた、筆者が書いたとおりの攻め方だった。内角攻めと故意死球は違う。清原がダルビッシュから受けた死球は故意死球ではないどころか、清原のスイングに近い。
清原の「報復宣言」は的外れで品のない発言だった。内角が打てないことを自ら宣言してしまったようなものだ。自分で自分の弱点を晒してしまった。
プロ野球においては、清原だけが「生活がかかっている」わけではない。投手は「生活のために」打者を封じなければいけない。もちろん、合法の範囲において。清原は、打撃技術で投手に「報復」しなければいけない。内角攻めに対して、マウンドまで殴りに行くと宣言するのは、野球人として許されない。
清原が「生活のため」にしなければいけないのは、まず、上半身の無駄な筋肉を整理して下半身の負担を減らすこと。つまり、まともな走りが可能な体に改善すべきなのだ。軽い体になれば、内角攻めにも対応できる。シェイプアップの努力をしないで、イージーな筋トレで、筋肉ばかりをつけようとするから、体が重くなって走れなくなる。しかも、見当違いの「報復宣言」までして人を殴りたいのならば、格闘技に転向すればいい。野球人は野球に適した体づくりをして、野球技術において、互いに競い合うべきだ。肉体、精神において野球人でなくなった清原に対して、筆者は引退を勧告する。


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