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2002年10月01日(火) 日ハムに期待

本業では悪事がばれた日ハムだが、プロ野球では期待をもたせてくれる。札幌へのフランチャイズ移転とともに、監督にアメリカ人を招聘するらしい。新監督の実績を知らずして期待するのも変かもしれないが、プロ野球指導者の国際交流の本格化は私が希望するところである。指導者が外国人に占められると困るのは日本プロ野球のOBたちだが、指導者の資質がなければ名選手でも指導者になれないのが自然である。私見では、日本人の優秀な指導者をあまり知らない。
外国人指導者の招聘は、ロッテのヴァレンタイン氏が最初であった。就任1年目で2位の成績(前シーズンは5位か最下位だったか)をおさめたのに、契約の更新がなかった。順位を上げてのクビは不思議な事例である。その後、ヴァレンタイン氏はメジャーのメッツの監督に就任したことはご存知のとおり。
日本プロ野球をどうみるか―米国のメジャーに選手を送り込み、その水準は年々上がっているという評価が一般的だ。それには異論がない。ただ、読売に人気が集中した異常な全体像(フランチャイズの未発達=球団が広告媒体という位置付け)、不可解な新人採用制度(逆指名、FA制度)、セリーグとパリーグにおける、人気・実力の開き、犠牲バントの多用、狭い球場・・・など、問題も多い。
本家の米国のメジャーもいろいろな問題を抱えているらしい。そもそも、ベースボールという競技は国際的な統一基準をもたない、きわめてローカルなものだ。競技人口もせいぜい、北米を中心に中米、南米、東アジア、オーストラリアなどに限られている。米国の市場が巨大すぎるほど巨大で、それに日本、メキシコなどがぶら下がっている程度であるから、国際統一基準ができない。もちろん、ルールは一緒だが、球場の広さに規制がないから、広い球場の二塁打が狭い球場ならホームランになる。記録に意味がないのに、世界記録などと騒ぐのは日本のスポーツマスコミだけか。
サッカーがすべていいわけではないけれど、野球もせいぜい競技場のサイズくらい統一してほしいものだ。フェンスの高さも規制なし。人工芝もOKときている。イチローがメジャーで活躍しているが、HR数は日本時代に比べてかなり少ない。投手の技量の違いもあるが、球場のサイズも要因だろう。サッカーがそれぞれのサッカー場ごとにゴールのサイズが違っていたら、おかしなものだろうが、野球では当たり前だ。攻めと守りが公平だから勝負に影響なし、というアバウトさが嫌いである。サッカーの場合、FIFAが強い規制力をもって世界的に機能しているが、野球にはない。米国のチャンピオンシップがワールドシリーズという名称である。うまい選手はアメリカへこい、というのも傲慢な話である。


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