職業婦人通信
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2004年07月12日(月) |
三十路の挑戦 その4 |
またまたバイクの話で申し訳ないんですけど
==これまでの話ダイジェスト==
1、突然なんの脈絡もなく、バイク(中型二輪)の免許取得を思い立つ 2、近所の教習所へ入校 3、頼みもしないのに彼氏まで後を追って入校、30歳を過ぎてカップル通学という恥ずかしすぎる展開に 4、ギア、クラッチなど全ての操作がさっぱり身に付かず、教習所から小型二輪免許への降格を申し渡される 5、その後もさっぱり教習ははかどらず、規定時間を大幅にオーバー中 6、教官から「根性がない」と説教されたのを期にやる気が失せる
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という状況で、すっかりやる気がなくなり、ここ1週間は教習所にも行かず、 このままフェイドアウトしそうな雰囲気だった千代子であったが・・・
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小型二輪の免許取得までは、実はあと1時間(2段階のみきわめ)と 卒業検定を残すのみの千代子である。
が、その最後の関門を乗り越えるだけの精神力が 今の私にはない。
例えるなら、 「あと一口の食べ残したご飯がおなか一杯で食べきれない苦しさ」 みたいな状況。
1週間乗らないでいると、もともと苦手意識でいっぱいだった ギアの操作やバイクそのものの感覚がどんどん失われていくのがわかる。
そうなるとますます教習所に変な恐怖感を覚え、足は遠のく一方であった。
そして私はついに、相方リョウスケに対し 「すまん、もうあたしゃ教習所に行く気がしないからリタイヤするよ・・・ リョウスケのバイクにタンデム(2人乗り)させてもらうのを楽しみにしてるよ」 と告げたのであった。
相方は驚愕し、 「あと1時間だろ?そしたら卒検だけだろ?なんで今辞めるんだよー? バカじゃん、もったいないじゃん」 と私にかきくどいたが、私の決意は変わらなかった。 こんな腰抜けの私には免許取る資格なんかないのだ。
そして翌日、Sに対しても 「色々相談に乗ってもらってお世話になったんだけど 二輪の免許はあきらめるよ・・・ごめん」 と話したところ、
Sもしばらくは説得してくれたものの、 千代子の決意が固いのを見てあきらめた・・・かに見えた。
が。
その3日後のことである。
「ちょっと用がある」とSからのメールがあり、 言われるままについていくとそこにはなぜかボロいバイクが わんさか転がっており、
勝手にSがそこにいる男と話をし、 バイクを試乗しだし、 そして気がつけば商談成立。
なんだかよくわからないが、 こうして千代子はSから中古のバイク(5万円)を 買い与えられたのであった。
そのバイクは、千代子がかねてから「免許取ったらこれに乗ろう」 と心に決めていたエストレヤというバイクだったから、 買い与えられたのは嬉しいけれど、 めちゃくちゃにボロい。 そして、何より私にはそれに乗る免許がない。
が、
「大丈夫、見た目はボロいけど走るぶんには問題ないし ちゃんとメンテナンスの面倒はオレが見てやるから、 お前は安心して免許を早く取れ、なっ」
と、Sはなぜか嬉しそうに言ったのであった・・・。
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こうして退路が断たれ、 免許を取らないわけにはいかなくなったため、 久しぶりに今日、教習所の門をくぐる千代子である。
というわけで、三十路の挑戦はまだつづく・・・。
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