職業婦人通信
DiaryINDEX|past|will
2004年06月15日(火) |
三十路の挑戦 その2 |
こちらで書いたとおり、何をどう間違ったのか バイクの中型免許を取るべく、教習所へ通い始めた千代子である。
----
私は高校生時代、「ママチャリの千代子」として ママチャリの運転技術とスピードでは 高校でもちったぁ名を知られた女子高生であった (↑世界一ムダな自慢、そして多少の脚色あり)。
いかなる急坂(下り)でもスピードは落とさず、 いかなる急坂(上り)でも立ち漕ぎで上りきり、 カーブでもスピードは落とさず身体をバンクさせて曲がりきることを信条とし、 歩道にあっては歩行者を脅かし、 車道にあっては車をどかせて走行する、 迷惑暴走チャリライダーであったのだ。
したがって、二輪に対する根拠のない自信は持っており、
「バイクなんて、チャリと似たようなもんじゃん? チャリならアタシも昔とった杵柄だし、ちょっと練習すりゃ バイクだってどってことないわよ」
などと豪語していた私であった。
そして教習所初日。
「まずこのバイク(←400ccクラスの一番重いヤツ)を起こしてみて」
と言われ、横倒しにしたバイクをもとの通りに起こす、というのをやらされた。
がっしとバイクの横腹をつかみ、
「んぬぉぉぉぉぉをを〜」
と、力を入れたものの、バイクはビクとも動かず、 先生にさんざんコツを教えられて20分後、やっと起こすことができた。
教習2日目には、
教官 「千代子さん、この左側のレバーはなんだか知ってますか?」 千代 「ブレーキです(きっぱり)」←正解:クラッチ 教官 「・・・じゃあ、この左側のペダルはなんでしょう?」 千代 「??? 脚を置いとくところでは・・・」←正解:ギア
こんな問答があったあと、
教官 「千代子さーん、あなた原付乗ったことある?」 千代 「ありませんねぇ」 教官 「うーん、車の免許持ってるよね、マニュアル?」 千代 「オートマ限定です(きっぱり)」 教官 「・・・・」
という応酬があり、はじめて、 「バイクはオートマじゃなく、ギアとクラッチを使わなければいけない乗り物だ」 ということを知ったのであった。(←バカ)
こんな無知な私であったから、当然、 ◆発進するにも「半クラッチとは何か」がさっぱりわからずエンスト連発 ◆ギアチェンジしようとしてアクセル全開、大暴走 ◆止まるにも止まり方がわからず、あげく急停止して転倒 ◆転倒しても起こせない という、目を覆わんばかりの惨状を呈し、あっという間に教官から呼び出されて
教官 「千代子さん、悪いこたぁ言わないから小型限定からチャレンジしたほうがいいよ」 千代 「えっ・・・小型っつうことは125ccまで・・・」 教官 「あのねぇ、今のままやってっても、申し訳ないけどたぶん相当時間オーバーするよ」 千代 「あの・・でも私、女にしては背は高いほうだし・・・中型、ダメですか?」 教官 「うーん、とりあえず小型の免許とって、そのあと限定解除して 中型の免許とったほうが経済的だし、時間的にも中型が早く取れると思うよ」 千代 「そうですかぁ・・・」
ということになってしまった。
つまり私は
小型限定(125ccまで)の免許を取得 →限定解除コース(5時限)を受講した後 →中型免許の卒業検定を受ける
ということになったのである。 あまりに短い中型への人生であった。
一方、もともとマニュアル車をこよなく愛し、ギアチェンジ大好きという変人(失礼)の 相方リョウスケは、着々と中型免許の教習をこなしつつあり、
相方 「いやぁ中型は楽しくてしょうがないよー・・・あっ、千代子小型だっけ、ゴメン」
などと嫌がらせまで言うようになりやがっていた。 そもそもアタシについてきた立場のくせに・・・くっ・・・(拳を握りしめつつ)
----
早くも挫折気味のバイク免許への道。
小型限定コースに変わった後も、うまくいけば2時限ですむ教習を すでに6時間かけている私は はたして無事、中型の免許を取得することができるのであろうか?
(まだたまに続く)
|