職業婦人通信
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2004年06月10日(木) 不安定の理由

30歳独身女性として
負け組まっしぐらの人生を送っている私だが
先日、負け組女友達と酒を飲みながら
「はたして我々に子供を産む日はやってくるのか」
という議題で語り合っていたところ
友達が
「あたしはいつ何があってもいいように
 基礎体温だけはキッチリ測ってるわよ」
と言い出した。

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ふーん・・・・
基礎体温ねぇ・・・

私はいままで、婦人科系の病気とは
縁のない人生だったし
「子供を産む」という事態が
私の人生に具体性を持ったことは
一度もなかったので
基礎体温を測る必要を感じたことはなかった。

が、考えてみたら私の生理の周期はガッタガタで
おまけに毎月PMSに悩まされているのだ。
いよいよ30歳になったことだし、
やはりここは正しい婦女子のたしなみとして
基礎体温を測ってみるのもよかろう。

しかし問題があった。
私は決定的に朝に弱い。

基礎体温とは、朝起き抜けに
横たわったままで計測し(トイレにも行っちゃダメらしい)、
その数字を記録しなければならないのだ。

果たして、こんなに朝に弱い私が
そんなビッグプロジェクトを毎朝実行することなど
できるのであろうか。

「測るだけならともかく、それを毎朝記録するなんて
アタシにできるかしら」

と、友達に言ったところ
コレを紹介された。

さっそく、体温計そのものに
アラーム&記録機能がついているという
それを購入したのだが、
使い始めてみるとなかなか便利であった。
(ただし星占い機能は無駄)
これまでほぼ毎日、朝まで飲んでた日をのぞけば
欠かさず計測している。

というわけで、計測をはじめてから数か月が経過したのだが
どうも私の基礎体温グラフはおかしい。

基礎体温のグラフとは、超簡単に言えば
低温期と高温期の二層に別れるグラフになるはずなのだが
私のは毎月ガッタガタのギッザギザなのである。
高温も低温も中温もなにもありゃしないのだ。

「これは・・初めての婦人科へ行くべきかしら・・」
と真剣に悩んでいたのだが、

この「やけに不安定な基礎体温」の原因は
意外なところにあった。


朝に超弱い私は、

体温計のアラームで起こされる

眠いまま体温計を口に入れる

二度寝する

二度寝の最中に口をあいて寝る

よだれとともに体温計が流出

そのまま計測終了

という、誤った計測方法を
(本人はわかってないけどおそらく)
しばしば行っていた模様なのである。

毎日よだれは垂らしていないと思うが、
口から体温計が外れていたことは
そういえばよくあったような気が・・・。
(寝ぼけてるからよく覚えてないけど)

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このことが発覚したのは
ある日、珍しく隣で目を覚ましていた相方が
一部始終を目撃したからで、

相方は
「よだれとともに体温計が流れていくんだよねー。
 おかしくてさー。なんていうかね、もう笑っちゃってオレ・・・」
と、鬼の首でもとったかのように嬉しげに、
腹を抱えてゲラゲラ笑いながら報告してくれた。

おかげさまで
体温がガタガタになる理由がわかったのはありがたいが、
彼女のことを大笑いしやがった罪により、
相方には硬めのゲンコツを
一発お見舞いしておいたことを付記しておきたいと思う。


千代子 |MAIL
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