職業婦人通信
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2004年03月02日(火) ミスティック・リバー

何週間か前に、チラっと日記でも書いたとおり
相方リョウスケとディズニーシーに行った。

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今まで私たちのデートは
・家でグダグダする
・家の近所でメシを食う
・家でゲームをする
といった、家周辺でのグダグダ率がほぼ100%で
あったので、
ディズニーシーに行くなどという
世間のカップルらしいデートは久しぶり。

しかも、めっぽう朝に弱い私たちは
ディズニーシーに一番乗りするために
わざわざ前泊までしたのである。

で、前ノリしてホテルに泊まる前に
イクスピアリでブラブラ(notラブラブ)して
映画まで見た。

すっごいデートっぽい一日で
それを実行してる自分たちがビックリである。

で、映画を見たのだが
それが今アカデミー賞で話題の
『ミスティック・リバー』。

えーとね、とにかく重い映画で
デートには不向き。

夜の最終回、レイトショーで見たのだが
2人とも終わった後
あまりの重さにしょんぼりして言葉もなく、
それまでのデートっぽい雰囲気は粉砕されたのであった。

が、この映画、とにかく2人の意見は
「ティム・ロビンスはすげぇ」
ということで一致。

ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンという
キャスティングを聞いただけで
相方は見る前から
「シブい!シブい!」
を連発していたが、

(この男の誉め言葉はただ一種類「シブい」しかない。
 カッコいい電車を見ても「シブい」、
 欲しい洋服を見つけたときも「シブい」しかないのだ)

見終わった後も
「ティム・ロビンス、シブすぎ」を連発。

ま、とにかく
この映画におけるティム・ロビンスは
ショーン・ペンもケビン・ベーコンも吹っ飛ぶほどの
怪演ぶりで、ちょっと形容できないほど素晴らしかったのである。

『ラスト・サムライ』の謙さんももちろん素晴らしかったし、
一日本人としても、『独眼竜政宗』以来の謙さんファンとしても
アカデミー取ってほしかったのはもちろんだが、
『ミスティック・リバー』を見てしまった後では
ティム・ロビンスのアカデミー助演男優賞は
しょうがねぇなぁと思うのである。

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ディズニーシーの前夜にはあまりに重い映画を
見てしまった私たちは、

結局、翌朝寝過ごし、ディズニーシー一番乗りという
ハイテンションな企画は失敗に終わったのであった・・・。



【追記】
いや、でも『ミスティック・リバー』は
見る価値のある映画だったと思う。

作品としては「?」なところも多く、
サスペンスドラマとしては作りの甘いところもあるけど、
やっぱりこの配役だけでも見る価値はあった。

ただね、すっごい重さというか敗北感というかを
見終わった後にズッシリ感じてしまうので
そういうのが好きじゃない人にはオススメしません。
(わかりやすく感動を味わいたいなら
 『シー・ビスケット』のほうがよっぽどオススメ)

あと、この映画の惹句にある
「もうひとつの『スタンド・バイ・ミー』」
っつーのは嘘。まったくの嘘。
全然『スタンド・バイ・ミー』じゃないどころか
対極にあるといってもいい映画。


千代子 |MAIL
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