職業婦人通信
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今日は朝から「NEWSニッポン」とかっていう歌が頭から離れなくて すっげー困っている。フジテレビのバレーボール中継でしつこく (あざといぐらいに)流れてた曲である。
でも歌詞がわかるのは「NEWS!」って言ってるとこだけ。 あーキモチワルー。
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昨日の日記で、千代子の会社の役員が『LEON』を愛読している、と書いたが この『LEON』ていう雑誌はスゴイ。
先月号のタイトルをみてみると
第一特集 「モテるクルマオヤジはころがし上手」 〜大切なのは、馬力や速さだけではありません! ニキータを載せて、いざマル秘スポットへ〜
第二特集 「イタリアオヤジはみんな3/4丈コート」
その他連載も 〜新連載 ちょい不良(←“ちょいワル”と読む)オヤジのセレブなバカンス〜 「ジローラモ メキシコの波に乗る!」
・・・という具合。 「クルマオヤジ」ってなんか、すっごい下世話な感じがするんですけど・・・ 昨日紹介した“アナゴ君”は、この特集のタイトルを言うに事欠いて、 「千代子ぉ、今月号の『LEON』のよう、特集のあの、ころがしオヤジっての読んだか?」 と聞いてきた。ころがしオヤジて。
この雑誌では、「彼女」とか「恋人」をなぜか「ニキータ」と呼称する癖があり、 他の記事でも 「賢いオヤジはスマートで(中略)ニキータ同伴でも格好良くキマるという上級技」(クルマ) 「(スカーフの)色柄も楽しくアクセントにすれば(中略)ニキータの目もココロもひときわ ナゴむこととなりましょう」(ファッション) と、なんだかよくわからない文章で「ニキータ」を濫発するのであった。
「イタリアオヤジはみんな3/4丈」っていうのも怖い。 私がイタリアに行った十年近く前には、 イタリアオヤジは色々な長さのコートを着ていたように思うのだが、 今年行ったらみんな3/4丈のコートなんでしょうか。
「『LEON』といえばジローラモ」っていうぐらい、 毎月ジローラモが出てるのもこの雑誌の特徴。 ジローラモをメキシコの波に乗せたところでどうなんだろうか。 今や、日本人にとってジローラモといえば、あの髭剃りだかなんだかのCMで 「スッゲー!スッゲー!」とか言いながらボーボーの体毛を剃りまくっていた 3のセンのイメージで定着してしまっていると思うのだが・・・。 少なくとも私は、体毛をスゲースゲー言いながら剃ってる男にセレブは感じない。
しかもジローラモ先生、記事中で 「実はアメリカ大陸に行くのは初めてなんです。ちょっと緊張」と告白。 セレブな休日って言ってるから、てっきりジローラモはしょっちゅう 休日にはメキシコに波乗りに行ってるのかと思ったら、全然そうじゃなかったという事実。
女性雑誌でも、 キャンキャンの最近濫発する「奈々子OL」「京子OL」、 JJの「ピンクちゃん」「地味コちゃん」といった、キモいキーワードをよく見かけるけど これほど「〜オヤジ(例:おしゃれオヤジ、ちょいモテオヤジ、波乗りオヤジ・・・)」をはじめ 陳腐な定型ワードを連発する雑誌はあまりないように思う。
ちなみに、仕事で『LEON』の編集部に行ったことがあるのだが 編集部の人に「おしゃれオヤジ」なんて全然いなくて (その時はたまたまいなかっただけかもしれないけど) ボロい格好したバイトの男の子が 「オレの彼女って格闘技好きでぇ〜パンクラスのぉ〜」などと すっごいユル〜い会話を展開していた。 そこには「セレブ」や「イタリアオヤジ」の香りは微塵も無かったのである。
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この日記を書きながら、またペラペラと先月号のページを拾い読みしていると、
<『LEON』次号予告> 特集1:2004年度最新版・お洒落オヤジは「小ワザ」が違う! 特集2:モテる時計オヤジは「見た目セクシー・知的スペック」 特集3:今度のブラックスーツは「細ラペル」がSEXY 〜イタリアオヤジ的“コンサバモード”な着こなし提案〜
とあった。時計オヤジ・・・。
毎号の「オヤジ祭り」状態がどこまで続くのか、 千代子はこれからもまったりとウォッチしていきたいと思います。
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