非日常空間

2004年10月29日(金) 突然

朝、友人からメールが来ました。幼稚園から高校まで一緒だった、地元の幼馴染です。殆ど家族ぐるみのお付き合いです。おうちで美容院をやっていて(彼女は美容師。お母さんも)たまに髪を切ってもらっていました。
彼女の、お父さんが亡くなった、というメールでした。
すぐに飛び起きて、母に知らせて、二人で彼女の家まで走っていって(息が切れた)お線香を上げてきました。

お店(美容院)で髪を洗っていて、そのまま脳関係の症状で(いい加減な説明なのは、私の気が動転していて、よく覚えてないからです)亡くなったそうです。

つい最近、ハワイアンズに行った帰りに、駅から家まで送って頂いたのが最後だったなあ、と思いました。その数日前にも御逢いしていて、久し振りに逢ったのに、私の事覚えていてくれて嬉しかった事も思い出しました。中学生の時に、その後私が通う事になる高校の行事に連れて行ってくれたことも思い出しました。

母は泣いていました。そこのお母さんも、憔悴した顔をしていました。友人も、ちょっと気がそぞろ、といった感じでした。
私は、どうやって泣けばいいか思い出せませんでした。

病院から帰ってきたお父さんは、昨日の夜中ぐらいから、最初は一文字だった口元が、段々笑っているようにあがってきました。
家に帰れて嬉しかったんだろうな、と帰り道に思いました。

あまりに突然の事。
何時自分が体験するか分からない、数秒後に自分が体験するかもしれない事。
つらくて、怖い。

ご冥福を、心よりお祈りいたします。
今日はいい天気の日で、少しでも喜んでいてくれたらいいな、と思いつつ。


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