極度に「何もしたくない」。 自殺すらめんどくさ。 ああ、このまま朽ちればいいのに。
うつになると、どうしてもあの二人が憎くなる。 あの二人がすべての元凶な気がしてくる。 人の不幸を嗤うあたしの顔が見える。
「ざまぁwww」 「ぶw絵すげー下手くそwww」
こんな人間だったっけ。 ―そうだよ、こんな人間だったよ。
心の中で嗤っていたっけ。 ―いつも嗤っているじゃないか。
人の不幸が楽しかったっけ。 ―すごく楽しいよ。
―忘れたの?こいつらは『私』を生き地獄へおとしたのよ。 しかるべき復讐はしたよ。
―あれくらいで足りると思ってて?『私」は何度も死にかけたのに?あいつらは一度も死んでないのよ。 あの二人が死ねば何か変わるの。
―もう一度やり直せる。スタート地点に戻れる。 もう忘れたいよ。それじゃだめなの?
―だって、それじゃあ・・・。それじゃあ、『私』が可哀相過ぎるじゃない!! だからもう全部忘れちゃおうよ。記憶喪失くらいできるでしょう。 切れ味の悪いカッターで皮膚を撫でている感覚よ。 疲れたわ。何も楽しくないわ。 復讐も憎み続けるのも美しい思い出がひとつもないのも。 もう全部疲れたわ。
『私』だけ踊り続けて、まるでピエロよ。
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