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■ ゴルゴンゾーラ
チーズの盛り合わせ、頼んでいい?
いいよ。
しばらくして運ばれてきた大皿には カマンベール。モッツァレラ。クリームチーズ。ゴルゴンゾーラ。 といったチーズが、クラッカー、フルーツ、ラズベリーソースと共に キレイに盛り合わせてあった。
それぞれのチーズを彼とシェアする。
わ、これ、青カビのだ。 (匂いを嗅ぎ) う〜、強烈〜。 (口にして) う〜。わ〜。すごいかも。
こういうクセのあるものって、好き嫌いがはっきり分かれるよね。 どう?食べてみる?
頷く彼。 私はスプーンに乗せたチーズを、彼の口元まで持っていった。
ゴルゴンゾーラを咀嚼しながら彼は顔を歪ませ 「口直し、口直し」と慌てて他の食べ物を口に入れた。
あはは。やっぱダメだった?
私も一口食べてみて、けっして美味しいとは思えなかったけど でもどうしても食べられないほどじゃなかったので ワインを飲みながら少しずつつまんだ。 もしかしたら、食べ続けているうちに“良さ”が分かるかもしれないし 残すのも勿体無かったし。
無理して食べることないよ。
うん。でも…。
彼は「残せばいいよ」と言ってくれた。
(私、辛そうに食べてたのかな)
さぁ、ようやく最後の一切れだ〜と思った時。 彼がそれをさっと取り、パクッと食べた。
え、なんで? これ嫌いだったんじゃ? もしかして、私がイヤイヤ食べていると思って 代わりに最後の一切れを食べてくれたの、かな?
私の問いかけに 彼は、そうだとも違うとも言わず、笑っていたけど。 きっとそうだったんだよね?
2003年03月08日(土)
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