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■ 白線流し
私が勝手に思っている、フジテレビ最後の良心ドラマ(笑)。 先週土曜日のスペシャルを見た。 一言で感想を述べるなら・・・「説得力不足」って感じかな。 文句をいうなら・・・「次が作られるためのドラマ」であったこと。
物語の終わり方としては、別に渉と園子がハッピーエンドにならなくてもいいのだ (私の希望は勿論それではないのだが)。 だから結果としてあのスペシャルの結末は「アリ」なんだけど・・・。 見ている側は何故渉が園子ではなく美里を選んだかがあの二時間の中では納得できないのだ。
渉というキャラクターは心の動きが今ひとつ見ている側に伝わらない所がある。 性格設定からそう感じるのかもしれないけれど。 けれども、「白線流し」は最近のドラマにしては(とくくってしまうには少々過去のドラマかも知れないが) 珍しいくらい丁寧に登場人物一人一人の心情や行動などをとても丁寧に描いていた作品だったので、 連続ドラマ中は彼の様子も少しずつ納得していけたのだった。 だから本放送当時から見ていた私としてはあの二時間はちょっと・・・と思わざるを得なかった。
渉が海外青年協力隊で2年間、その内1年は美里と共に慣れぬ地でお互い励ましあいながら過ごしてきたという事を、 美里のセリフ 「コンビニも携帯も無い日本から離れた国でお互いを特別な存在と思い込んでしまう」云々・・・ だけで説明しただけだった。勿論その日々は濃いものではあるというのは想像するに難くないが、 見ている側にはその濃い日々がセリフひとつだけでは到底伝わってこないのだ。
1クールの連続ドラマと二時間ちょっとのスペシャルとの時間を比べるのは酷かな。 でもあの丁寧に登場人物を追っていたドラマを考えると残念でならない。 せめて、『北の国から』のように前編後編で4時間でやって欲しかったかな。
茅乃がちょこっとしか出番がなかったのも不満だし、 とってつけたような永井大(役名忘れた)の出番。 なんだか意味があるようなないような美里のセリフ・・・。 下二行はどうも次回(があるんだよねぇ)の伏線のようだし。 次はもっと一人一人を掘り下げて描いて欲しいなぁ。
今回よかったのは「長谷部くん奮闘記」(笑) カッシー(『ぽっかぽか2』に出演してた頃から密かに好き(*><*))も復帰おめでとう!だったし。 これを機にまたカッシーをテレビでたくさん見たい。
2003年09月08日(月)
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