妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2013年01月01日(火) |
『ロマン I』(小) |
あけましておめでとうございます。 今年もいつも通り行きます。
【ウラジーミル・ソローキン 訳:望月哲男 国書刊行会】
現代文学のモンスターとか最悪の作家とか呼ばれているソローキン。 初めて読みます。 上巻の時点では、都会で弁護士をやっていたロマン青年が、弁護士を辞めて故郷の村で画家としての第二の人生を始めようと帰ってくるという部分。 ロシアの片田舎の美しい風景描写や、楽しい親戚一同との交流やら、初恋の相手との再会なんかが描かれる牧歌的な状況が延々続くので、いったいこれのどこがどうなって、スプラッターノヴェルに発展するのか上巻を読んだ今もわからない。 上巻の終盤、確かに少しずつ不穏なエピソードが増え始めるけれど、一体これがどう下巻で発展していくのかちょっと想像がつかない。 ので、取り急ぎ下巻を読みます。
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