【小川洋子 講談社】アーケードの管理人の女性の視点で、アーケードの店主達やそのお客の生活をそっとのぞき見るような小説。過去の亡くなった人の思い出なども挿入されて、いつもの静謐な悲しみが漂う小川ワールドでした。「紙店シスター」のおじさんのエピソードがなんとも切ない。