妄言読書日記
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2012年04月22日(日) 『播磨灘物語 1』(小)

【司馬遼太郎 講談社】

黒田官兵衛の若かりし頃から、というかさらに遡って祖父の代からのスタート。
他にも祖父から書いてる小説があったけど、しばりょの影響かな〜という気がします。
初っ端から、「官兵衛は、しばらく出ない」と言って、黒田家由来の土地をぷらぷらしている司馬遼太郎。
その自由な筆致、しばりょにしか出来ない。

官兵衛が洗礼受けるともっと後だよな〜と思いつつ、官兵衛の矛盾するように見える性格というか性質が、一番よく説明されている気がします。
この巻は己の能力を持て余しつつ、下克上も性に合わないしな〜とくさくさしている二十代官兵衛。



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