妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次前のページ次のページ


2012年01月08日(日) 『花芽と狼』(小)

【須和雪里 蒼竜社】

須和雪里ってこんなのも書けたんですね、という驚き以外の何物でもない。
10年前くらいに読んだきりなのですが。

BLというカテゴリではない小説だと思う一方、BLとはこういうところも網羅するようになったのだなぁという感慨もあり。

平安時代の寺院を舞台にした愛と赦しの物語。
連作のような構成で、それぞれの罪やら葛藤が描かれてます。
一話一話が短いので、もうちょっとページを費やしてもいいんじゃないかなというエピソードもあったり。特に最後のウロと瑠璃若の話しは。
あと、慈徳の話しが悲しいなぁ。



蒼子 |MAILHomePage

My追加