妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次|前のページ|次のページ
2003年08月03日(日) |
『炎の蜃気楼邂逅編4 真晧き残響 十三神将』(小)『B級グルメ倶楽部』(漫) |
【桑原水菜 集英社コバルト文庫】
邂逅編は穏やかに読めるので安心。 すると、時々ダメージを受けますが。
さて、今やすっかり世話焼きが板についている千秋ですが、この頃は典型的な一匹狼。 とんだ暴れん坊というか無法者というか。 400年、苦労したんだね。長秀。
直江さん、この頃からすでに妄念を抱いていたんですね…。 よくもまあ、400年耐えたことよ。 いや、耐え切れていたわけではないのですが。 じわりじわりと苦悩の道を歩み始めている様に何とも言えない感慨を覚えます。
ところで、邂逅編はいつまで書かれるのか。 400年分?それはもはや邂逅ではないな。
全く関係ないですが、水菜さんが昔書いた同人が急に気になって読み返してみました。 何とも言えないです。感情が溢れかえってしまいそう。
+++++++++++++ 【今市子 ムービックダリアコミックス】
盛り上がることも無く盛り下がることも無い、淡々とした作風は相も変わらず。 低いテンションの笑いは佐々木倫子にも似て。
「微笑」はなんとも、渋い感じです。 市子さんの漫画はどう考えても、ボーイズラブには分類できそうもない、ということを改めて思います。
「絶対零度」シリーズは、そういや市子さんは『百鬼夜行抄』の作者なんだな、と改めて思い出させる話でした。 こういった、怖さと切なさを淡々と描くバランスが上手い人です。
|