佐々木咲 |
G.O.A.T. |
外部の先生が演出・振付するから、きっと物凄い斬新でスタイリッシュでハードなダンスのコンサートなのかと思ってたけど、初日の模様を見たら案外普通に宝塚をやってるようで。 でもまぁうみちゃんのコンサートだし(違うよ)楽しみと期待して行った。 11月の最速の抽選で良席が取れていた。 座席確認した瞬間に、喜びよりも「絶対やれよ👹」という念の方が強く出たわね。公演があってよかった。いろんな意味で。 ペンライトを買おうかどうか迷っていた。なんか見た目に芸がなくてそそられなくて…。 母が私が買うのなら自分も買うと言っていて、でもたぶんペンラ振ってキャーキャーする公演じゃないからなくてもいいんじゃない?とか言いながら、行ってみたら売ってたので母のと合わせて2つ買った。レジで「ペンライトを分ける袋はいりますか?」って聞かれて不要と回答したので、2本持ちする人に思われたかも。 Tシャツは買わずにその代金を募金するつもりでいる。 ペンラって、よく考えたら公演中ずっと使うんだよね。 指定する色に変えてくださいっていう場面が一度だけあって、その時に客席みんながカチカチするので物凄い音がしてた。約二千人がカチカチするとあんなに音がするのね…。れいこもASMRって言ってた。 公演内容、よかった! 宝塚の曲を外部の人が集まって振付するという機会は、思ったより貴重な体験だった。 顎で受け止めるのは、最初これ何の歌だったっけとわからなかった。あんなに踊るから。しかも顎の精って何。 そして一番思ったのは。娘役が男役の添え物になっている場面が一つもない。 娘役というのは男役に花を添えるのが仕事なのは事実だし、娘役だけの場面でも途中から男役(番手ない人ですら)が登場して合わさるとか持って行かれることが常。 アパッショナードという鉄板曲を使う機会に娘役しか出さないなんてもったいないと宝塚の演出家なら絶対みんな思ってる。というかそういう意識が根付いちゃってる。 娘役の場面だから華やかに、娘役の場面だけどエネルギッシュに、みたいな押し付けもない。ただ男役と娘役は、役割ごとにグループで分けたぐらいの差に感じた。こういうのいいな。 やたらトップが出ずっぱりの強引さもなく、若手売りたいからってねじ込んでくる強引さもなく。座付きじゃない人が構成したからこそかしら。この点も快適…。 うみちゃんが、終始かわいかった。 もちろんかっこいい場面も大人っぽい場面もあるのだけれど、なんか終始、娘役として作りすぎていない役者としての素の部分を感じられたので、結果として全部が「かわいい」に見えた。 途中で少し、退団したらもう観られないんだよな?うみちゃんが宝塚にいない生活ってどんなの?っていう恐怖も感じたけどまだ早いから考えないでおこ…。 演出家としてmsyもついているので、きっとMCとかで平成のタカスぺみたいなノリがあるんだろうなと予想していた。 そしたら学園物の場面があって。初回の週末、めちゃくちゃウケてた。人物が扉から入ってきた時に音楽が鳴って客が拍手するって、やってることが新喜劇なんよ。 近年はタカスぺでもパロディコーナーがなくなったから、あんなに笑ったのめっちゃ久しぶりだったんだろうな。私も2回目の週末は浮きました。 はるとじゅりがMCゲストの時、あまぎりさぎりネタで来た。 れいこの「あまぎり、さぎり、えーなんだ?」っていう時点でおもしろかったのに、うみちゃんが片手でスカートを持って美雪!とアピールしたのに対して「うみぎり」って命名したの本当に。何。 銀の龍の背に乗って。 中島みゆき好きだけれどこの歌はちゃんと聴いたことがなくて、公演の後に買って聴いた。無力さの嘆き方が崇高ね。 フィナーレでやっとペンライト振ってワーワーする雰囲気になったのに、次で最後の曲です。銀の龍の背に乗って。えっ突然の中島みゆき?ペンライトどうするのが正解?って戸惑った。 無力さとどうにかしたい気持ちとそれに銀の龍に頼るというのが、何ていうの。崇高。私の中のれいこのトップスター観に合った。宝塚のトップスターは、命の砂漠に雨雲の渦をもたらすぐらいの存在でいて欲しい。 誰の選曲か知らないけれど、昨年からの出来事について客に対するメッセージだよね…。辰年だからかなとも思った。 通路側席の回。 うみちゃんが近くまで来るはずだけれど思ったより近くなかった…でも真横にじゅり!! マスクしていたけれどめちゃくちゃ顔に出て、ワァーあましさんだ!!!っていう反応をしていたせいか、向こうが目を合わせて両手を出してきた。 私は数秒してから、えっあっ触ってもいいの!!!?と気付いて、たぶん向こうもさぁ来い早くしろぐらいの待ち構え方をしていたと感じて焦って片手だけハイタッチした…。 私とのハイタッチが終わらないと次に行けなかったんだろう。でも客席降り=ハイタッチだったのももう5年ぐらい前の話でしょ??伝染病の時代に浸かりすぎたせいでタカラジェンヌに触れていいという発想がもう頭から消えていたよ…。 後から、隣にいた母が「あんたうみちゃん見ててじゅりのハイタッチに気づいてないのかと焦った。私が手を出そうかと思った」と言っていた。違うよちゃんとワァーってなっていた為に行動が遅れたのだよ。 昨日は(日付詐欺)12時を観た後、直帰して15時半公演の配信を観たよ。ペンライトを3回使ったことになるので元は取ったよ。 ダンスの公演なのに、ダンサーと呼ばれる人がほぼ全員バウに出ているのが謎だった。 でももちろん出演者に不足はなかった。ピックアップみたいなのも少なかったから、なまじスター格が多いと使い分けないといけなくなってキャスティングが複雑だったりしたんだろうか…。 案外、個人の技術で見せる場面はなかったもんね。 ああー時が進んでいく…… |
2024年01月27日(土) |
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