*不敗*
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2005年01月30日(日) |
あたしのまわりの変な人 「とんかつ」 |
近所に住むB型の友達がいる
夕方になるとピンポンがなり 出てみると そこんちの子供が立っている
「あのね ママがね」
「どした?」
「ハンバーグを作るのでパン粉を1回分ちょうだいって」
「ハンバーグのパン粉 1回分?」
「うん」
「わかった ちょっとまってて」
ハンバーグのパン粉1回分って どれくらいやねん???
しゃーないので てきとーに袋にいれてわたす
・・・・・・・・・・・・
ピンポンがなる
「あのね ママがね」
「またデブになった?」
「きゃっきゃっ (大喜びする子供) ちがうぅぅぅ」
「あはは 元々デブやもんな」
「うん きゃっきゃっきゃっ(さらにバカウケする)」
「・・で どうした?」
「ハミング1回分かしてください って」
「ハミング?1かいぶん?」
ハミング1回分なんか どないして渡すねん!
※ハミング=洗濯のときにつかう柔軟仕上げざい
・・・・「んーんーんー♪」と ハミングしてみせよかと思ったけど
子供にはわからんギャグやろな・・と やめとく
しやけど 液体やで・・・
マジ どないして渡すねん
もうええわ
「これな 30回分はある ほやからつこたら返してくれたらええから そないいうといて な 5回分までならええで〜 それもいうといて」
「うん わかった」
・・・・それきりかえってこん・・・
(25回分 返せーーーっちゅーねん)
・・・・・夕方電話がかかってきた
「ばんごはん もう用意した?」
「うん」
「あら・・・・なあ とんかつも食べへん?」
「とんかつなんかいらん おかず用意したもん」
「とんかつも増えてもええやろ?」
「増えていらん 十分豪勢なおかずを用意しとる」
「ほー とんかつもいらんほど豪華なおかずなんや?」
「まあな」
「でも 豪華なおかずにさらにとんかつがあったら ちょー豪華になるやん?」
「ならへん いらんもんはいらん」
「頑固やわ」
「あんたにいわれたないわ」
「・・でな とんかつあんねん もろて?」
「そやから いらんゆうとるやん」
「たのむー 1まいでもええから」
「たのまれても 1枚もいらん」
「いけずぅ」
「いけずちゃう いらんからいらんゆうとんねん」
「人助けやおもて・・な・・・ いつからそんな冷たい人間になったんや! もっとやさしい人にならなあかんやろ」
「冷たい人間でええねん」
「ほんまにおもろないわ」
「あたしは毎日愉快やで」
「うわ・・・むかつく」
「あはは」
「な な まじ とんかつもろてー な たのむ」
「あんた ゆうてくんの遅いわ・・・もっとはよいいな」
「子供にもっていかすから な」
「はあ・・わかった ほなもってきて」
なんやかんやと言いながら 結局いつも あたしは 彼女にふりまわされて 彼女の主張がとおる
それがわかってるから いつも 最初から 「はっきり」「キツク」対応してんねんけど それでも かたれへんのやな・・・これが・・・
・・・そこへ ダンナが帰宅
「とんかつたべる?」
「ん?おかず?? 食べるで」
「いや・・・おかずもあんねんけど とんかつも増えそうや」
「うん かまへんで」
「いや・・・今日はめちゃおいしいおかずやねん とんかつのはいる余地はないねん」
「へえ・・ま 食べれるやろ とんかつ好きやし」
「うん もうすぐくる とんかつのぶんもお腹あけといてな」
・・・・電話がなる
「ごめーん ほんまにごめん・・・」
「なに?」
「とんかつ 期待してた?」
「まあな・・・あたしはいらんけど ダンナにいうたら よろこんでた」
「いやーん どうしよ」
「なんや」
「うん あんまし欲しそうちゃうし 1枚やったら まだあまるおもて 他にも電話してん・・あのあと そしたら そこまだおかずの用意全然してへんかって とんかつ全部欲しいいわれてん で やるゆうてもてん ほんまにごめん とんかつ忘れて あきらめて」
「1枚のけたらええやん 1枚うちにくれたらええやん」
「それがあかんねん」
「なんやねんそれ」
「そこ4人家族で 最低4枚は欲しいいわれてん」
「ふーん わかった じゃもうええわ ほなな」
「あぁ ほんまにごめん・・・おこったん?」
「おこらへんわ とんかつ1枚もらえんようなったくらいで怒るか いそがしいねん ほなな」
「ぅぅぅぅ ほんまにごめんな」
「もうええっちゅーねん」
(●・・●)れお
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