*不敗*
*もくじ*|*きのう*|*あした*
知人が去年の夏に 月足らずで双子ちゃんを生んだ
1キロにも満たない弟くんと かろうじて1キロのお兄ちゃん
哀しいことに弟くんは わずか生後数日でこの世を去った
残った お兄ちゃんは一生懸命生きた 生きようとした
医療チームも ママもパパも まわりもみんな お兄ちゃんの成長を願い
一喜一憂する毎日が続いた
体重もやけど
月が足らずに生まれてきたあかちゃんは 内臓ができあがっていない
ギリギリの段階で生まれたので
あとは 彼の生命力と 命の神秘と 医療チームの技術と
みんなの愛と祈りの奇跡に賭けるのみ
何度か ママからの哀しい声を聞いた
それでも 彼は懸命に生きた
そのあいだも 彼は精いっぱい生き続ける
なにひとつ気の利いた やさしい 言葉もかけられないまま
それでも 祈りは一緒なんだ・・・と 心のなかでつぶやきながら・・・
今日 久しぶりに パパに逢ったら
嬉しそうに
「抱けるようになったんやで」
「母乳も自分の口で飲めるようになってん」
満面の笑みでそう報告を聞いた
「今月末には退院できそう・・・」
ママは毎日 母乳を飲ませに 病院に通い
弟にまだ 対面していない お兄ちゃんは
写真でしかまだ見ることのできない 小さな弟を抱っこすることを楽しみにしている
「○○くんも お兄ちゃんやねんから パパに甘えとったら はずかしいな」
パパの膝の上で あかちゃんがえりしている ○○くんにそういうたら
生意気そうに
「オレ お兄ちゃんやぞ!( ̄^ ̄) えへん!」 そうあたしに えらそうに言った (うふふ)
○○くんも いつのまにか <オレ>ってゆうんやなあ・・・( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
そのことを からこうたら 「オレは筋肉だあ」 と わけのわからんことを叫んでたけど(あほや)(笑)
やっと・・・
もうすぐ・・・
ほんまの
「おめでとう」 が 彼の家族にやってくる・・・・
生まれた時に あたしは なにも言えなかった 言うてへん
「おめでとう」 やっと言えそうや・・・ o(*^▽^*)o~♪
世界のなかで
世界のどこかで 失われていく命
たった1キロの命でも 一生懸命 生きている
どんな命も 命の重さにかわりない・・・・・・・・・
たった1キロの命でも
その生を祈り 喜ぶ人がいっぱいおるねん
うん
自分の命も 誰かの命も
大切にせんとね・・・
(●・・●)れお
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