だいありー

2024年05月02日(木) 2023年11月

病院は慢性的に看護師・補助の手が足りません。
今は診療報酬が変わった関係で給料が上がる傾向に
ありますが、その分病院の収益が下がるため潰れる
病院が多いのが現状です。
そんな中でぱんちゃんの病棟にも看護師が1人
正職員として入って来ました。
お年は50代後半なんですけど、とてもお話好きな
ナースでした。
療養病棟にいたナースということで助かるって皆が
思っていますた。
ところが月が終わる頃から彼女の評価については
悪い話しか聞こえてこなくなりますた。
特に補助さんからはケチョンケチョンに言われる
始末でした。
ぱんちゃんはクラークですので本来はクラークの
仕事ではない患者さんへの面会時のマスクをかける
仕事を人手が足りないということから引き受けて
やっています。
それ以外は患者さんのケアに病室に入っている
ナースに先生からの電話の引き継ぎや検査に
呼ばれた旨を伝えるために病室に行くくらいなんで、
新人ナースの仕事ぶりなんて判りません。
ただ、先輩ナースや補助さんからの新人への評価や
クレームなどは師長に報告に上がる際に漏れ聞こえて
来る程度でして。
そんな中、そのナースは「横」さんと仮に呼びます。
その横さんの評価は





仕事しない





というものでした。
療養病棟ですから自分で食事が摂れず寝たきりで
医師の疎通も取れない状態の患者さんが多い。
だから経管栄養といって胃瘻(お腹に直接
チューブを入れて胃に直接栄養を入れる)
もしくは(鼻からチューブを入れて栄養を
入れる)という患者さんもいますし、
出来るだけ口から食事をして欲しいから嚥下が
しづらい患者さんの食事介助を看護師や
補助が行います。
お昼のご飯がワゴンで運ばれてくるといつも
「横」さんがいない、配膳もしないし食事介助も
しないと言われ、看護師さんの交代時間に行われる
申し送りもイマイチで看護師さん達は苦労する。
本来は日勤帯の時に患者さんのケアをしないと
ならない事をやらないで帰るため、日勤帯のみの
パートナースが後始末して帰るという有様だったらしい。
古い病院でもあるのでどうしても古株ナースは新しく
来た師長を受け入れ難くて言うことを聞かない傾向に
あります。
師長も丁度この病院に来て1年になりましたが部下の
ナース達が言うことを聞かないので辟易していて。
そんな中でこの「横」さんが本性を出し始めるの
ですた。


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