だいありー

2017年05月05日(金) 猫の里親探し(三毛ちゃん編) 1

ママさんの彼氏のご近所さんKさんと言います。
彼のうちに三毛猫(♀)が居着いてしまいました。
元々野良がKさんちの軒下で出産したんだけど、
子猫のうちの三毛が残ってそこに住み着いて
いました。
Kさんには今、病気で実家に戻っている
お嬢さんがいます。
その当時は大きな病院が近くに出来たので
診察してもらいながら輸血をしていました。
大変重い病気で、三毛を餌付けしているうちに
家に入れるように・・・。
Kさんは猫を家には入れないと言って、
「飼わない」と言っていたんですが、
娘さんが餌を嬉しそうに買いに行って
世話をしている姿を見て、三毛を飼う事を
許可・・・というか、黙認。
家には入れたくないから土間のような
家と繋がった小屋があって、そこに三毛を
入れていました。
野良だからワクチンも避妊もさせていなくて。

Kさんが捕まえて洗濯ネットに入れて病院に
連れて行って、ワクチンを打って貰ったんだけど、
野良だからさ、もう暴れて暴れて大変で
Kさん大けが。
けがは想定したので、軍手に厚手のゴム手袋
(工務店を経営しています)をしてたのに、
牙が刺さって親指は今でも傷が跡になっています。
さらに、三毛はKさんの顔見ると後づさって
触らせず、逃げようと尻尾を壁に付けて耳はイカ耳。
・・・怒ってます。(笑)

避妊はもうちょっと慣れてから

と思っていて、そのうちKさんにも慣れてきて、
触らせないけど指をクンクンしてくれるまでに
なったころ、♂猫が家の周りに徘徊してサカリが
ついて鳴き始め。
避妊をしてないからか三毛が反応してしまいました。
因みに三毛の名前は当初は「にゃん子」だったのに、
Kさんが「にゃん太」と呼んでいて、娘さんに

「お父さん、♀なんだから ”にゃん太”はないでしょ!」

・・・で、結局は ”にゃん太”という名前に。

にゃん太はその♂猫のサカリの声に反応して
土間の土を掘って逃げ出してしまいました。
なので、Kさんは「それならそれでいい」と、
穴を埋め、出入り口をコンクリートブロックで塞いで
出入りできないようにしてしまいました。
それから3日後、玄関を開けるとにゃん太によく似た
猫がちょこんと座っていたそうで。
「にゃん太に良く似てるな〜」って思っていたら
穴掘って逃げたから顔中ドロだらけのにゃん太だった。
お腹空いて戻って来たんでしょうね。
実はその時に、お腹には赤ちゃんがいました。
Kさんは触れるようになるまで、抱かれるようになるまで
避妊は無理だと思っていたので、土間の部屋に
入れっぱなしで外に出れないように、
出さないようにしていました。
そして、4月の頭位・・・でしょうか、
朝起きたら娘さんがKさんを呼んで・・・

「お父さん、大変、にゃん太が赤ちゃん産んじゃった!」

・・・え?

だそう。
既に茶トラと三毛が生まれていて、そのあと3時間
くらいしてキジトラが生まれました。
だからキジトラが一番末っ子だというのは
判っています。
「なんか最近太ったよね?」なんて言っていた
矢先に赤ちゃんが生まれたので、納得。
早速ゲージを買ってきて、土の上にゲージを
置くわけにも行かないので、棚の上に乗せて
そこににゃんこ達を入れました。
子猫を触る前に、親猫のにゃん太を撫でると
一切Kさんには身体すら触らせなかったにゃん太が
大人しく触らせていて、でも、頭だけは全く触らせず。

にゃん太を触ってから子猫をゲージに入れると、
すんなりにゃん太もゲージに入りました。
一度洗濯ネットに入れられて大暴れてして病院に行き、
痛い注射をされた経験があるからにゃん太はゲージには
入らないと思っていたんだけど、すんなり入ったので
ビックリだったそう。
ゲージに入ると仰向けにひっくり返って3匹の
チビ達におっぱいをあげていたとか。
やっぱりお母さんだなぁ・・・。

Kさんちに子猫がいる

ということで近所の人がKさんちにわらわら来るように。
要するに「猫見せて」と来るんですね。
元々、工務店をやっている方で、人を寄せることが
大好きな方なので、良く家には人が来ているうち
なんだけれど、この時ばかりはKさんも

飼うつもりがないのに子猫ばかりを触られると
親猫が怒るだろうから・・・と人が来ても
子猫は見せませんでした。
だから私も、子猫を見たのはお友達に猫をあげる
事が決まってからなんです。

さて。

Kさんは娘さんが3匹を可愛がり、人にあげたくない
と思っていることを知っていて。
「3匹飼おうかな」って言った時に反対しました。
元々にゃん太すら飼う予定が無かったし、
今は小さいけど、チビ達も親猫程大きくなるんだから
こんな小さなゲージに4匹もどうやって飼う気だ!
と・・・。
それに病院では言われていないけれど、
病気を患っている娘さんには良くないと思ったそう。
この時はもう娘さんは人工透析の一歩手前なんです。
現在もそうですが、自分で血を作れないため、
腎臓で血液を濾過することが出来ず。
だから入院して手術を受け、腎臓に管を入れ、
自分で腎臓を洗うための手術を受けました。
もし、これで腎臓が再生しなければ本当に人工透析に
なります。
彼女のこの病気は薬害から来ています。
Kさんは父親としてどうしてもっと早くに
大きな病院で診て貰わなかったんだ・・・と
悔やまれているとKさん本人から私は聞いています。

さて。
3匹のチビの尻尾を持ち上げて見てみたら
三毛とキジトラ2匹は同じ。
茶トラだけちょっと違うというのが判ったので、
恐らく茶トラは男の子だろうと思ったそうで。
Kさんは猫を飼った事が無いので、近所にある
動物病院に行って相談したら、獣医さんから

「動物病院に貰いに来る人もいるので、
どうしても里親が見つからなかったら早いうちに
写真を下されば病院で探します」

って言ってくれた状態でしたので、数年前に
うちに野良が居着いたってメールを友達のMちゃんに
した際に、「男の子なら欲しい」って言っていたのを
思い出して即メールしました。
するとお返事では「男の子なら欲しい」とあったので
「茶トラが男の子っぽいよ」と返し、茶トラはそこで
キープとなりました。
Kさんは最初、冗談だと思うけど、
「昔は家猫は去勢なんてしなかったからメス猫が
子どもを産むと庭に穴を掘って埋めたんだよ」
って言ってて、「うちもそうするか・・・」なんて
言ったもんだから娘さんが怒った(当たり前だけど)
そうで。
私もその話を聞いて茶トラのママになるお友達に
速攻メールして「埋められちゃう!」と。
お友達もそれは可哀想すぎると思ってくれて
猫好きなお友達に声を掛けてくれました。

写真が欲しい・・・

そう友達に言われたのですが、Kさんはスマホを
持っていながらメールをやらないんです。
メールをやると奥様のスマホにメールが
行ってしまうため、奥様から「やめてくれ!」って
言われてしまい、元々メールはまどろっこしいから
嫌いだったこともあって通話オンリーになりました。
・・・だったらガラケーにすれば良いんだろうけど、
息子が勝手に買って来た物だそうで・・・。
だから写真も撮り方が判らないし、デジカメで撮っても
デジカメじゃ通信できない。
写真をくれてもそれじゃ私がお友達に送れない。
お友達は自分のお友達に転送できない。

で。

Kさんのご近所に住むKさんを紹介してくれた
ママの彼氏が自分の携帯で撮って来てくれました。
チビ達はちっともじっとしてくれなくて、
3匹まとめて撮るのは至難の業。
それでも何とか撮ってくれて、お友達にLINEで
送ると、「ヤバイ」の返事が来ました。(笑)
一発でハートを掴まれてしまったのでした。(^皿^)
お友達に見せまくり、声をかけまくり、
残りのチビちゃん達の幸せのために動いてくれて。
するとMちゃんのお友達のお友達がにゃんこ大好きで
既に2匹の♀の三毛を飼っているけれど、
Kさんの三毛を飼ってもいいとご主人に了解を貰い、
先輩にゃんことの相性が良ければ飼ってくれる事に
なりました。
先輩にゃんことの相性も考えつつ、まずは三毛に
逢いたくて逢いたくて、まだチビだから・・・と
躊躇しつつも人間だけでもGW中に会えないかと
連絡がありましたので、お届けすることに。
連れて行ってもお持ち帰りになること覚悟で。

4月30日に川崎大師にお蕎麦を食べに行き、
その帰りに私が子猫に逢わせてもらえることに
なったので、チビの動画と写真を撮りましたが
実は1度、高いところに置いてあったゲージの
ドアが開いていて、三毛が下に落ちたことが
ありまして。
テーブルの上に3匹乗せると、もう皆あちこち
歩き回ってしまい、どうにもこうにも
危なくてしょうがない。
3匹とも、テーブルの淵に行くものだから、
Kさんも尻尾掴んで引き寄せちゃう・・・
それが猫好きな人にはかなりの衝撃映像だったそうで。
・・・そりゃそうだよね、事情を知らなければ
虐待されてると思っちゃうよね。

それを見て「もうちょっとママ猫の傍に・・・」と
いう考えが「引き取ろう!」ってなりました。
結果的にはそれが良かったようです。
ママ猫のにゃん太もチビ達が歯が生えておっぱいを
噛んでしまって痛いからなのか、チビ達を
蹴るようになったし。
おっぱいを捜しに来るチビを払ったりする
仕草を見せていました。

つづく


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