6/9(金) オレ、逮捕されちゃうの?
オレが去年の二月まで住んでた激安アパート(家賃は驚愕の16000円)にはさ、
オレ以外にもう一人、Iって友達が住んでたのね。
Iももう三年ほど前にそのアパートを出ちゃってるんだけどさ、
そのIから昨日電話があって、いきなりこう言うもんだから驚いた。

「警察があのアパートにセザキを捜しに来たらしいよ」

キャイ〜〜〜ン! オレが警察に追われてる !? なんで !?
Iの友達Mの親がそのアパートの大家さんと知り合いでさ、
大家さん→Mの親→M→I、って経由で流れてきた情報みたいなんだけど、
とにかく捜しに来たって以上の情報はよく聞いてないらしいのよ。
「ま、何もないとは思うけど気をつけて」って電話は終わって。

捕まるようなことは何もない・・・と言えば嘘になる。
オレなんて叩けば埃が出るような人間なんだから、
例えば、もう数年前だけどオークションでロリータ写真集を扱ったこととか、
WinnyやeMuleなんかのP2Pソフトでの著作権違反容疑とか、不安材料はある。
そもそもオレの仕事自体が極めて怪しいもんだし、
オレが仕入れて売った商品が実は盗品だったなんてことも大いにあり得る。
つーかね、そりゃもちろん確信的な心当たりなんてないものの、
いきなりお尋ね者宣告されたらやっぱ気が気じゃないですよ、小心者としては。
それどころか、焦りの中でいろんな妄想すら渦を巻いたもんね。

事務所に警察のガサ入れが入るという情報を知った暴力団が、
発想の転換でゲームやビデオなんかのパッケージに覚醒剤を隠して手放して、
それをオレは何も知らずにオークションで買っちゃってて、
後に逮捕された暴力団の取引リストからオレの名前が発見されて、
身に覚えがないままオレは覚醒剤所持で逮捕、みたいな。
もうそこまで妄想が飛んじゃったもん、あまりの恐怖から。

ここで大事なのは、そもそもこの情報には「時間」の概念が抜け落ちてるのよな。
警察がオレを捜しに来たのはいつなのか、それによって事態は全然変わってくるわけで。
それがもう数ヶ月前のことだったとしたら、警察はオレを追うのをあきらめてることになる。
だって別にオレは逃げるように引っ越ししたわけでもなんでもないから、
アパートの近所の区役所に行けば普通にオレの現住所がわかるもんね。
そこであきらめるってことは、大した事件じゃなかったってことで。
が、アパートに警察が来たのが今日だったらどうだ?
・・・明日の朝にでもこの部屋に警察が踏み込んでくる可能性大!
ギャ〜〜〜! 怖ぇ! 怖ぇよ〜!

で、今朝いてもたってもいられず、大家さんに電話したのな。
すると、大家さんは開口一番、
「大丈夫〜? 被害に遭ってないか心配してたのよ〜」
は? 被害? 何のことスか?

聞くと、警察が来たのはなんと去年末の話。
何やら兵庫県かどこかでネット詐欺師が摘発され、
そいつのPCからオレの住所が出てきたか何かで、
被害に遭ってないかと警察が尋ねてきたらしくて。
おそらくはオレとオークションで取引のあった人から住所が流れてんだろうけど、
とにかくいきなり緊張の糸が解け、安堵の息を漏らした次第。
そういえばMの母ちゃんって少しボケてんのよな、忘れてたわ。

しかし許すまじは中途半端な情報だけ伝えてオレを一晩不安に陥れたIですよ。
あいつ、今度会ったらただじゃおかねぇ!


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written by オレ 

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