OH GREAT RABI RABI

うつろうように、リリイ、
2011年03月16日(水)

わたしに詩を書かせたら、


わたしはきっと遠くへ行ってしまうよ




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わたしは、海の神の息子と、海賊の娘を愛していました。


献身、


嫉妬、


憧れ、


可能性と限界、


同化、


後悔、


安堵、




つかみきれない感情が濁りあった、


とても人間らしい感情で愛していました。



物語が終わることはとても悲しいことです。


それが、旅立ち、結婚、帰還、


どんなにかがやく結末に彩られていても、


それは悲しいことなのです。


彼らの時間は止まりました。


わたしはもう、生きている彼らを思うことはできません。


生きていた彼らを思うだけです。


それは死んでしまったのと同じようにも感じます。







昨年、自分の心の中で生き続けているものが、思い出になる瞬間がありました。


思い出になるということは、絶望的であることを知りました。


思っては口づさみ、心を寄り添わせ、活き活きと掴んでは離し、反響させ、体が音の色に染まってゆく感覚、


今、それらはもう、止まってしまった時間を呼び戻すことにしかなりません。


きっと、何の支障もありません。


わたしは今までもそうしてきたのですから。


むしろ、ようやく解放されたのかもしれません。


先へ、進まないとならないのかもしれません。


とても優しい絶望でした。


一晩中、乾いた声で笑っていました。






あなたがわたしを変えたんです、リリイ、


今も生きているようなのに、思い出と呼ぶことはあまりにも、








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僕たちは永遠という才能を持っている。



物語をいつまでも続けることができるんだ!



物語を終わらせないこつは、



なんでもかんでも「つづく」ってつけること








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彼女の歌に感動することはあるでしょう。



感銘を受けることも、永遠を感じることもあるでしょう。



でもあれほどの、心が自在に変えられていく瞬間は、もう、ない。



















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