My eternal home
DiaryINDEX|past
日記をストップしてから4年。 この間、私の身辺は徐々に徐々に変わって行った。
そして今、どうしても書かなければ居られない程の 辛さ、苦しみ、不安を抱え、久々にこのページと向き合っている。
***************************************************************
両親が老人ホームに入居した。
こうなるまでの経緯は後に語るとして、 今直面しているのが、家へ戻りたがっている父に対して、 鬼を貫き通していいのだろうかという自分へのクエスチョン。
実は、ホームに入居して日も浅い先日、父が倒れた。 受話器から聴こえる『お父さんが倒れた。早く来て!』という母の絶叫が、 今も耳に焼き付いて離れない。
早く行ってあげたくても、ホームは遠いのだ。 今までとは違う。
救急車で運ばれたが、意識は戻っているので、一時入院して、 後日検査の方向で…というホームの人の言葉に安堵した。
心電図の波形に大きな乱れがあったとのことだが、 不整脈なんて今まで無かったし、 何より倒れて意識喪失なんて初めてのこと。
母は『私が無理矢理、ここ(ホーム)に連れて来たからだ。 お父さんはずっと家に帰りたいって言ってた』と自分を責め、 かなり動揺していたらしいが、 『家に独りで居たら、誰にも助けを求められずに 大変なことになっていたかもしれませんよ』とホームの人に言われて、 落ち着きを取り戻したらしい。
翌日、病院に向かい、父と対面すると、 倒れたのは全く記憶に無くて、気付いたら救急車の中だったとのこと。 大事に至らずに本当に良かったけれど、 持病がまた1つ増えたってことで、 次回の精密検査でよく調べてもらわないと。
両親をホームに送り、今後のことを話す。 “厳しいことを言うけれど、家に戻っても誰も助けてはくれないよ。 ここに居れば、食事の心配は要らないし、見守ってもくれるんだから。”
ホームへの入居を決めたのは母本人で、 その後、父も半ば諦めの境地で決心したという状況。
父は、本当は、本当に家に帰りたいんだと思う。
“ああ、解かってる。ここの食事は美味いしな。”と言った父の言葉を 思い出す度に、胸が苦しくなる。
|