泡のように消えていく
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もうわからないんだ、とすがるあの人を どこまで近付いていいの、とささやくあの人を ごめんね、とくりかえすあの人を
拒みきれないであたしは 白い空を見て 溜め息をついてわらった
一日のうちのどこかで あたしのことを思いだしてくれればうれしい どんなに短い時間でも どんなに曖昧な記憶でも 一日のうちのどこかで あなたがあの日のように笑っていてくれればうれしい
あのときと同じものを作ろうとして失敗した 思い出すものすべてがまだ思い出になりきれなくて 何度もつらくなって溜め息を混ぜた
見逃したのはうつろな日々とあの日の笑い声
君がここにいないのが 自然なのか不自然なのかもうわからない 変わってしまった環境の中で あたしと君はもう隣り合うこともない
毎日にとけこんで あなたの顔なんて忘れてしまえればいいのに
まじってにごって あとかたもなく あたしのなかに消えていけばいいのに
あなたの懺悔なんて聞きたくなかったよ あなたにとっては ただの女の子でいたかった
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