酔陽亭 酩酊本処 いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。 DiaryINDEX|past|will
日本人なら誰もが知っている妖怪たちの物語、それはゲゲゲの鬼太郎だろうなぁ。今回映画化されて評判がいいので見に行ってきた。これがむちゃくちゃ面白かった! すごく丁寧に作りこまれていて見ごたえたっぷり。出演者の豪華さにも驚かされた。鬼太郎役のウエンツ君はとても綺麗な鬼太郎で、儚い恋心をうまく表現していてジーンときた。猫娘役の田中麗奈ちゃんは最高級にキュート! かわいいったらありゃしないにゃんっ。猫娘の淡い鬼太郎への想いもせつなくてねー。猫ダンスなんて涎もん。あの美しい脚ったらいったいなんなのー!(大絶賛) 砂かけ婆の室井滋さんもうまいっ。まさに怪演。あの化けっぷりったらないですわ。子泣き爺のかんぺーさんはそのまんま。んで・・・ビビビのねずみ男ですわ。これがもう大泉洋の一世一代の当たり役はまり役。洋ちゃんはねずみ男を演じるために生まれてきたと言っても過言ではない。あの汚さズルさをああまでうまく演じるとは。洋ちゃんの前にねずみ男なし。洋ちゃんの後にねずみ男なし。目玉親父の声が永遠にあの声であるべきであるように実写化のねずみ男には洋ちゃん以外考えられないわー。画面に出てくるだけで大爆笑。洋ちゃんこれでいったなー、完全に。笑える映画はいいですわ。ニッコリ。ああ楽しかったv
『羊たちの沈黙』で衝撃的な登場をはたしたハンニバル・レクター。暗黒で変質者全開なのに一躍ダークヒーローに踊り出たキャラクター。レクター演じるアンソニー・ホプキンスの怪演の素晴らしさと対するFBI捜査官クラリスを演じたジョディ・フォスターの配役の秀逸さゆえだったとも言える気がします。なので『レッド・ドラゴン』は置いといて『ハンニバル』は私的には今ひとつ・・・ふたつ・・・みっつかしら。なによりエンディングを原作と変えすぎだったと思います。あの衝撃は原作のエンディングを活かさないとダメだー! そして今回の『ハンニバル・ライジング』はレクター博士の過去に遡ることとなりました。彼の異常性はもともと生まれもったものであったにしても、こういう体験が発露させたのであろうなぁ。うーん。環境は大きいのね。日本がキィプレイスとなっていますが、これはどんなものだろうか。日本はまだまだ大きく誤解されたままなとこいっぱいあるのだなぁ。日本ってそうじゃないよって思うところ多々。映画を観たい気持ちが削がれてしまったわ。レンタルを待つかー。
ジャパニーズスーパーウーマン岬美由紀が今回は日本の治外法権中国大使館で大暴れ! 友達を助けるために孤軍奮闘する美由紀。ああっ、もうたまらなくカッコいい女ですー。惚れ惚れしちゃう。友人・由愛香の美由紀への嫉妬や葛藤。うーん、女ってめんどくさい。私は基本的にデキル女が好きなので自分にないモノを持つ人に惹かれ、尊敬する傾向があるので由愛香ゴコロってわかんないんだけどね。自分の分を知っていればあんなジェラシーストームに巻き込まれることないのになぁ。その点、美由紀は自分の分をキッチリと知っていて、その才能を惜しむことなく使う。そういうところが魅力なんだー。ああ、続けて4冊出て、もう5冊めも出るのかな。出たのかな。早く読みたい。美由紀に会いたい!
麻之助は町名主高橋家の跡取息子。あることをきっかけに太平楽なぼんになってしまった。父親の名代に小さな事件の裁きを繰り返すうちに麻之助は成長していく・・・
大好きな恩田陸さんの短篇集です。これがもどれを読んでも素晴らしい! 収録された本を読んだ短編もあれば、はじめて読むものもあり、興味深い事この上なし。シリーズものもあれば、これから出る長編の予告作品的なものもある。自由奔放に大きく楽しめる本でございます。スキだなぁ。この短編の中から私的ナンバー1を選ぶとすれば、『冷凍みかん』ですね。星新一さんのようなウマサがあふれんばかり! 想像力を刺激されました。どちらかと言うより短編より長編作家さんでありますが、こんな楽しみも捨てがたいのでたまにでいいから短編を書いてほしいものなのでありました。
アメリカの小さな町ブラック・ストーンで廃墟となっている精神療養所を壊し始めた時、‘それ’は起きた。プレゼントをもらった家庭で事件が起こり、人が死ぬ。廃墟の中で黒い人影が次のプレゼントを選んでいる・・・。オリヴァー・メトカフは、精神療養所の院長だった父親のことを思い出すのだが・・・!?
失踪した夫の探偵事務所を守りながら、夫を探し続けた唯がついについに真実へたどり着きました!・・・ジーン(感涙) この失踪劇の背景やからくりや真実はケッコウ早いうちに読みきれます。それでも丁寧に丁寧に織り成すように描かれる唯の追跡や、その時々に出会う事件や人間たちの物語は心に深く訴えかけます。うまいなぁ、柴田さん。この物語は『観覧車』の続編ですが、これだけでもキチンと楽しめます。『観覧車』を読んでから唯のその後が心のどこかで気にかかっていました。フィクションなのにまるで自分の知人であるかのように。だから唯のその後をこうして読むことが出来てものすごく嬉しかったです。そう昔に馴染んだ親しい人に出会えたようで。好きな作家さんの描く物語というのは心にフィットするものなのですね。
ハルさんは実際より若く見られがちだが47歳。今日は愛娘ふうちゃんの結婚式である。最愛の妻・瑠璃子さんに先立たれ、男手ひとつでふうちゃんを育ててきたハルさんは、ふうちゃんと関わった様々な出来事を思い出す・・・
45歳になる主婦・典子のもとに中学時代にやっていた交換日記が届いた。交換日記のメンバーとは今では疎遠。娘の不登校の兆しに悩む典子は、娘と同じ年だった中学時代に思いを馳せる。そして送り主のハセジュンが殺された! 残された典子と他の二人は現状の問題に悩みながら、かつて友だった少女達の互いのことを思い出し・・・
純也は、施設で一緒だった零と「特殊清掃屋」をやっている。死者が出た部屋の清掃を引き受けるのだ。浴槽で死んだ女はドロドロに溶けていた。そこの清掃を終えた純也は見てしまった。裸で膝を抱えている死んだはずの女を・・・。その女の自殺を調べるうちに、純也は彼女の抱えていた闇に引き込まれてしまうのだった・・・。 |