夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。
本の中には、黒くて小さい活字の虫が棲んでいる。 本が閉じられている間だけ、好きなところへ移動して、好きな文章を構成している。 本来の並びよりもよっぽど楽しい配列にして、幾通りもの文を作って過ごしている。 ノンブルの虫は、仲間はずれになっているので、ちょっとしか動かない。
本が開かれると、活字の虫は紙の上を滑って持ち場へ戻る。 ときどき場所を間違えた虫たちがすうっと移動する。 たいていの場合は、読み手が間違って同じ行を2回も読んでしまったと勘違いをするらしい。
夢を諦めるには勇気が要る。 新しい世界への入り口を鎖してしまうような気がして、 躊躇いがうまれる。 ただそこにある本を閉じるというだけの行為。
朝、ファンデに気合を入れ、 夜、×さんの職場へ走る。
気分はメロス。 だが今日に限って×さんは残業してなかった。 処刑だ…。
ネイルグッズを買って帰る。 別の日に賭けよう。
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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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