夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。


2005年03月08日(火) ぼくの作ったマザーグース(寺山修司)

この世で一ばん小さな棺桶は 筆箱です
そして 死体は一本の赤鉛筆です
なかを一本の血管が通っています

赤鉛筆で書いた詩は 血で書いた詩で
消しゴムは 消えていった魂たちのお墓です

さて あなたは
詩の中で何人死なせたかな?


2005年02月28日(月) 芸術家

***
知らない芸術家に会うことになった。
まとまっていない髪、穏やかな笑み。
初めて見た人だった。

碧の壷を見せられた。樹の形をしている。葉の模様が細かく描かれていた。
次に鮮やかな朱色の作品が出てきた。なんの形か分からなかったけれど、攻撃的なまでに赤い色だった。

ありがたそうに見せてくれた。
***


2005年02月14日(月)

問診表に書くべき日付が分からなくて携帯を見た。
2月14日。
覚えやすいのに、すっかり抜け落ちている。

このあと自動車学校に行く予定があったので、どうしようかと思った。
もし何かあったら免許なんて関係ないのに。

治らない病気になってしまった日。


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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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