悲しみの役割
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颯はもう別れを決めていた。 理由は私の言った一言・・・と言っていたけど違うと思った。 きっと奥さんと話して、それで別れを決めたんだと思った。 別れるきっかけが欲しかったんだと。
颯は泣きながら言った。
「子供が泣くんだ。パパどこにもいかないでって もっと一緒に遊んでって・・・ 俺は今まで自分の事だけしか考えてなかったんだって すごく家族に申し訳なくなって もうダメだよ、実衣とは続けられない」
なんで?どうして? 急に・・・自分で奥さんにバラしてそれで私を捨てるの? 何なの?それは? 頭の中がパニックになってる・・・ どうしたらいいかわかんなくなってる。
続けて颯は言った
「嫁さん『こんな体じゃなかったら、すぐに離婚して 子供達とやっていくのに』って言ったんだ」
何?何言ってるの?意味わかんない・・・ 頭の中が?だらけになってる。
頭の中が真っ白になった。
次の日、彼と携帯メールで話ししていた。 詳しい内容は別れた時に消してしまって覚えていない。
けど、今まで迎えに行くよ、大丈夫だよと言っていた彼とは 少し変わってしまっていた。
冗談で言ったつもりだった。 不安だったから彼の気持ちを確かめたかったのもあるけど・・・ この言葉で彼は本当に変わってしまった。
『ごめん・・・俺もうダメだ。今まで頑張ってきたよね? もういいよね。愛してる気持ちに変わりはないけど 今の一言で、もう耐えられなくなった』
その日の夜中私達は会って話しをする事になった。
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