論外トーク

2005年06月01日(水) 映画二本感想

準太の話でちょっと詰まっています。
構成も書くことも完全に決まっているんだけど、
本人(準太)の苦しみを書き手として上手に吐くのが難しい…
そしてやはり和さんと準太は通じ合わない運命だね、
呂佳和で利準でええやないのと友人と語り合う。
和さんと準太は、お互いに役割を演じあってしまうので、ダメ。
あーほんと早く呂佳さん出て来ないかな…どんな人でも和さんを受けに持って来れる自信なら世界一あると自負しているんだけど。

映画観てきました。
往復四十キロの道のりの映画館に自転車で行ったんです。しかも、行きは時間に遅れそうになってもの凄い飛ばして行った。あんだけ飛ばすとなるとやはりギアはせめて六段は欲しいところだ…(今は三段)しかも、映画は二本観たんですけど間の空き時間に四キロほど離れた靴屋さん行って靴買ったりしてたので、正味五十キロ弱は走ったのだった。
さすがに疲れたけど、映画観てる間はまったく眠くなりませんでしたよ!そんな映画二本。

まずは「バタフライ・エフェクト」。絶賛されているらしい話を聞いて観てみました。
全編息もつかせぬ展開で、寝る暇なんかまるでありません。面白かったです。なんとなく、全体の構成としては藤子FのSF短編を思い出した。藤子先生なら16ページくらいで描いてしまいそうな話だ(だからと言ってこの映画の価値が下がるわけではありません)。分類としては、SF…?、サスペンスかなあ。

子どもの頃から、時折記憶が途切れてしまう病気に悩まされている主人公。途切れている間には何があったか思い出せず、のちにその時の出来事が自分や他人の人生を大きく変えてしまっていることに気付く。昔に戻り、人生を狂わせる切っ掛けになった出来事を違う方向に持って行くことが出来るようになるが、新しいバージョンも望み通りに進むことはなく、今度はまた別の方向に人生が狂っていってしまう…
バタフライ・エフェクトというタイトルは、蝶が羽を動かしただけで地球の裏側では竜巻が起こることもある、ちょっとしたことが大きな結果を生むことになるという意味の言葉。主人校がよかれと思ってした行動が、主人公自身にも、周囲の人々にも様々な波及をもたらす。
モチーフは結構ダークというか…陰惨なものが使われていたりしますので、映画を観て癒されたい!とかそういう人は観ない方が良いかと思います。ミステリとか好きな人向けかなー。東野圭吾のキツい奴が我慢できる人なら平気だと思う。
ラストの展開、ディレクターズカット版が存在するそうで、そちらは日本公開版とはまったく違うラストになります。ぐぐって調べましたがなるほど…全体のまとまりとしてはそっちの方がしっくり来るかな。日本公開版のラストも好きですが。見比べてみないとどっちが好みかはわからないけど。

もういっぽん「交渉人 真下正義」
室井さんの予告編が観たかったので行きました〜(正直者)むろいさん…出番自体は少なかったけど…予告編はかなり…かなり…!!ハアハアでしたよ!あめにぬれたこいぬのよなむろいさん!白しゃつに手錠のむろいさん!ワンダーランド!ホーミタイ!ホーミタイ!!ああもう大変です。

さて、映画自体も面白かったですよ!タイトルに真下さんの名前が入っているわけですが、彼が主役というのではなくて、彼を軸にして周囲がぺこんぽこんと盛り上がる様を描いたお話なのですね。
脇役のおじさま達が素晴らしいのひとこと。オヤジ好きの人は仕事を休んででも観にゆくべき。そして私のために木島さん受けを書くべき。かなりキュンとしました。
ただ、クリスマスの話なのでやっぱりクリスマスに観たかったかも。
しかしやっぱり踊るはいいなあと思いました。過去作品また見返したくなったし。


次は戦国自衛隊を観にゆきたいな。うぶめももうすぐ。



2005年05月29日(日) 当落

夏コミは落ちたっぽいです。
最近どうもコミケットとは相性悪いなあ…

もしバッテリーでスペースとれた方で、nonameを委託してくださる方がいらっしゃったら、と一応書いておいてみます。
ああ、でもとれたらなんか薄い本でも出すか?とか思ってたのである意味セーフ。



2005年05月27日(金) オンリーイベントシンデレラ

どうやら先日の人からまたコメントが。

>サークルと読み手が対等だからこそ、読み手の人が欲し
>かったのに売り切れで…と言う権利もあると思うのです
>。それに対してサークルは無理なら無理という権利があ
>ると思うし。本人の事情で色々難しいのなら、どこかで
>妥協するしかないし。ならその辺をこの様にしか出来な
>いと伝えるだけでも伝えるべきでは?

もちろん、権利なら、誰にだってどんなことでも言う権利はあると思いますよそりゃ。
「売り切れで悲しかった」と言う権利もあるし「欲しかったあの本、私のために再版して。いつ買うかわかんないけど」とか「私の好みの○○書いてくれないなんてひどい」とかも。
サークルはサークルで、「並びたくないならウチの本買わないでいいよ」「この話のここんとこがわからないあなたには私の話を読んで欲しくない」とか。(ゴーマンなサークルの台詞ってうまく思いつかない)

でもさ、権利の問題じゃないじゃん…
客はそれを言う権利もない、と言ってるんじゃなく、思いやりでしょ?
いろんな事情があるんだな、って、ちょっと考えてもの言って欲しいってことで、
それは同人誌だから、なおのことビジネスライクじゃなくて…。
権利はあるけど、あるんだから何を言ってもいい、と何も考えずそれを振り回すのが客の傲慢っていうか。

たとえ商売だって、納期が遅れるとか欲しいものが手に入らないとかあるけど、いつも買ってるお店の人が病気になってピンチ、だったら「入荷してないなんてひどい」と言わないで「また買い物しにきますね」と言ったりするでしょう。
別に「売り切れてた」って言うのはいいんですよ。ほとんどの人はサークルを悲しくさせるようなことは言わないですけど、最近では「私は金払ってる客なんだから、買えた人と同じように買えないのは変、行き届くように搬入/印刷しろ」というようなことを主張する人もいるらしいので、それはやめろと言っているのです。
商売でだって「私は欲しいのに、この商品がもう作ってないなんて変!不公平!広告には書いてあるのに、売り切れなんておかしい!どんなことしてでも取り寄せろ」なんて言ってくる人いたら、店側としても対応できません。
でも、同人でも同じこと言ってくる人がいるんだよ、という話です。

私は例え言う権利があったとしても「そんなこと言われても、サークルさんだって困るよな。誰だってできればもっと印刷してもっと搬入して売ることできたらいいけど、刷るにはお金がかかるし、同人にかけられるお金には限度があるし、『どこでどんだけ売れるか』なんて読むのは至難のワザだし。しょうがない」と考えますので、それを行使する気はないし、「その辺をこの様にしか出来ないと伝えるだけでも伝えるべき」だとも思わない。それこそ、人には色んな事情がある。どんなに苦しい事情があってサークル参加をドタキャンしなきゃならなくなっても、新刊が出なくても、理由を言いたくないことだってあるでしょう。
もちろん、サークル側が買い手側にわかりやすいよう、手に入りやすいように色々努力をしたり、意見を取り入れて印刷数や搬入数を調節したりするのはとってもいいことだと思う。私もなるべくそうしたいしね。だから、あなたはそうしたらいいじゃないですか。そうじゃない、そうできない(けどしょうがない)人の話をしているんです。


ということで、この話は私の中では終了。

あと先日の「オンから入ってオフのイベント活動自体をけなす人も多いらしい」といコメントの詳細をうかがったのですが…

>オンから入った人は「イベント会場でむやみに本を読まないこと
>(つまり座り込みなどで読まないということ)」に抵抗する人がいるらしいです。
>当人曰く「自分がお金を出して買ったものをどこで読んでもいいはず!」
>もっと開かれるべき」って言われても…。

えーとこれは、そういう人たちが「いっぱいいる」んでしょうか??これは単に「その人だけの意見」では??
オンから入ったひとがおしなべてそういう意見をもっているということじゃないですよね?だって、オフでも「別にいーじゃん」という人もいるだろうし、オンでも「これは許せない!」という人もいると思いますよ。この事例自体はオンかオフかにはあんまり関係ない気が…どっちかと言えば年齢層の違いのような気が…
でもそうじゃなくて、オンのみの人から見たら「オフラインやってる人って、なんか閉鎖的。ローカルルールもいっぱいあってさあ、もっと開かれるべきじゃないの?」なのかなあ、と解釈するんならわかるんですけど…
謎が深まった…

さて、今回も長くなってしまいましたが、いい加減に不測の事態の話をしましょう。

先日、私は友人主催の某オンリーイベントのスタッフとして働いてきました。
進行は滞りなく、昼十二時を回り、パンフも完売。私は主にパンフ販売と本部受付を担当しておりましたので、仕事がなくなり、やや暇になり、朝五時半起きだったこともあって、のんきにあくびなどかましたりしてました。
受付は出口の近くなのでいつもちょっと寒くて(*少し前に同じ会場でオンリーを開催した)、温度あげましょうかーなんつってゆってたら、主催が眉間にシワを寄せてやって来た。
「どうしたの?」
「…コスプレの更衣室の床が、なんか汚れてるみたい」

この時は彼女がすぐ去ってしまったこともあって、それほど大事とも思わなかったのですが、主催またやって来る。「ちょっと見てみて…」
コスプレの人にいったん更衣室から出てもらい、中を確認すると…
「うわ…」
「なに、これ…ひどい…」

こんな風になってました
たいしたことないじゃん、とお思いかもしれないが…近づいてみると
こんな…
さらにアップ
うわあああああああ

床にこびりついているのは、謎の物体。造型用の紙粘土のような…?パテのようなものです(未だ不明)
それが踏み荒らされて、床にへばりついています。指でこすっても、ご飯粒を踏みつぶした時のように黒くこすれて床にこびりつくだけ。
コスプレに使用する何か(造型物?)をここで落として壊したかなんかしたか、コスプレの接着物として使っていたのか…詳細は定かではありませんが、コスプレで使用したもので誰かがここを汚したことは間違いない。だけど、該当の人たちはどうやら帰ってしまったあとのよう。
「これ、どうやったら落ちる…?」
「水じゃ無理?」
「無理だよ…」
水をつけてこすってみる。広がるばかりで取れない。会場の流しからクレンザー(粉状のやつ)を借り、いらないダンボール箱を切って、水と泡をつけてゴシゴシしてみる。
「あ、なんとか、取れないこともない…」
かなり力が要ります。とりあえずスタッフ三人がかりで、ただひたすらゴシゴシと削り、取れたところをぞうきんで拭く。
ここの会場はもともとあまり同人誌即売会の会場としては使われていないところで、床もとてもきれいなのです。こんなものを残していったら、二度とこの会場は借りられないし、他の主催さんが借りることもできないでしょう。同人誌即売会は開けなくなること請け合い。スタッフも主催も必死です。
三十分くらいかけ、なんとかほとんどの汚れは取れた状態に。もう寒いねーとか言ってる場合じゃなくて汗かいて暑いよ!
しかし、事態はこれだけで終わらなかった…
その汚れたパテのようなものが、汚した人たちの靴についていたんだか、踏んでついたんだかわからないけれど、会場中の通路になっている床全体に、この汚れがこびりついている!
更衣室ほどひどくはないけれど、とにかく範囲が広い。今は参加者がいる状態なので、人をどかしてクレンザー撒いて掃除するわけにもいかない。会場出た、エレベーターの中にまでついている。

このオンリーイベントは、それほど頻繁に開かれることはない、ややマイナーなジャンルのイベントでした。主催としては、せっかくの機会にたくさんの人に楽しんでもらいたかったこともあり、前回のイベントでコスプレの人から要望があったこともあって、即売会終了後に机を片付けて、会場の三分の二を使ってコスプレ撮影会を出来る時間を設けてあったのです。
でも、これを掃除しなければいけないことを考えると、悠長に一時間もコスプレ撮影会に費やすわけにはいかない…既にこの時点で更衣室掃除のために更衣室を三十分近くも閉鎖してしまっていました。コスプレの人数は少なくなく、途中で登録をいったん中止にした時点で三十人以上はいたのです(最終的に、撮影会まででは五十人近くいた)。
また、ジャンルの性格上、コスプレは割とこう…重力に逆らった髪型とか、派手な衣装とか、普通の格好じゃないものが多かったのですね。皆さん凄く気合いが入っていて(ほんとに!)私はこのジャンルまったく知らないんですけど、もともと自分でもごくまれにコスプレしたりもしてたし、好きなので、うわ、すごいなあ!みんな気合い入ってる!と感嘆の眼差しで鑑賞させていただいておりました。
でも、そういうコスプレは準備に時間がかかるんですよ!更衣室がなかなか空かない。最終的に、更衣室は整理券方式になってしまい…待てずに登録料をお返ししてしまった方もいらっしゃった…すいません…

結局コスプレ撮影会は15分短縮、会場は半分だけ使ってもらい、残りの部分はスタッフ総出で床掃除…
主催が近くのスーパーでバケツ二個とぞうきん数枚とたわし六個とクレンザー(クリーム状の)を二本買ってきて、横では華やかなコスプレ撮影会が行われているというのに、スタッフ全員しゃがんで、たわし握って、ひたすら床掃除…
「わたしたち、シンデレラみたいだね!」とか言いつつ、泡まみれになって床の汚れを落としてました…
何度バケツの水をかえたことか…(汚れは、真っ黒な汚れでした。バケツの下に粉みたいのがたまって…流しも詰まってしまったので掃除した…)
みんな凄く頑張ったので(スタッフ働きものばかり)九人がかりでなんとか、一時間以上かかったけど…汚れは落とし切りました…。ベージュ色の床、汚れていたのは通路になった部分だけで、サークルの机が置いてある部分は汚れていないわけですから、そこは磨いてません…んだもんだから…なんかピカピカなところと、普通なところと…ぞうきんで泡を落としてみると、結構差が生まれてたりして…(汗)で、でも、全部磨くわけにもいかないし!!き、来た時よりも美しく!

とまあ…不測の事態、とはこんな出来事でした…

こういう出来事があるとね…、せっかく企画したコスプレ参加も、次回は見合わせなければならなくなってしまったりとか、するわけじゃないですか…
イベントでコスプレOKにするの、大変なんですよ…今は盗撮事件とかも結構あるし…禁止した方がよっぽど楽なんですよ…
でも、ほとんどのコスプレ参加者はきちんとしてるんだよ!?汚して放置して帰ってしまったのは、一人(まあグループ数人なわけだが)なのに!!その一人のために、コスプレの人って…て嫌な気持ちになるわけですよ!コスプレ禁止になるわけですよ!
前回も同じ会場で同じ更衣室で着替えてもらったけど、掃除する時更衣室入ったらすごくきれいで、荒ゴミもほとんど落ちてなくて、ピンが1〜2本くらいだった。みんなマナーいいねえ!なんて言ってたのに…
一部の人たちのせいで、イベント後半はひどくあわただしくなり、予定通りに進めることができなくなってしまい、何もしてない参加者たちに迷惑をかけてしまう結果となってしまったわけです…

終わってから主催のゆった、恐ろしい言葉
「でもね、床がタイルでよかったよ。じゅうたんだったら十万単位で弁償だよ」

ゾーーーーーーッ


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ユタ