論外トーク

2005年05月26日(木) 買い手も売り手も

昨日は色々忙しくて日記書けませんでした。

またもコメントありがとうございますー

>私はサークル側ですが、売り切れて…とか言ってもらえ
>ると、数を読む上でも再版や再録を検討する上でも参考
>になると思ってます。在庫抱えたくはないけど3ヶ月は
>切らさないように心掛けてますし、1イベントで完売と
>いうサークルさんにはちょっと疑問を持ってます

いや…あのだからね
そういう人はそれでいいではないですか…そうじゃない人の話をしているのであって…
あなたはそれでいいんですよ、なんも悪いことないですよ、でもね世の中には

>昨日のもその前のも、うんうん肯きながら読みました。特に昨日の。
>「売り切れてて買えませんでした」と言われると、つい、
>「すみませんごめんなさい」という気持ちになっちゃうんですよね。
>こちらは「私なんかの本をわざわざ買いに来てくれたのに悪いなあ」
>と思ってしまって。

という人もいるんですよ…それがプレッシャーになって、続けてくの辛くなっちゃう人もいるんだということをわかってほしかったんです(ちなみに、私はなりませんが)
それに、<1イベントで完売というサークルさんには疑問 とおっしゃいますが、世の中には色んな事情がある人がいて、うちに在庫を一冊すらも持って帰ることができず、余ったら会場で破棄するしかないという人だっているわけです(*実際友人にそういう子がいた)。彼女はそれでも同人が好きだったし、やりたかったんですよ。

前の人のコメントの続きを引用しますが

>サークルにはサークルの事情がある、というのもそうですが
>同人誌ってもともと、皆と分かち合う楽しみっていうか…
>書き手は書くけど、儲けるためじゃなく、読む人と分かち合うためなんですよね。
>「あなた書く人、私読む人」「あなた作る人、私買う人」っていうんじゃなく
>だから、書き手も読み手も参加者、なのが当たり前だと思ってました。
>それを考えると、「客の私のために本作って」「客だから。買ってやってんじゃ
>ん」と言わんばかりの一部の人は、理解できないです。

そうなんですよ!分かち合う楽しみなんですよ!
だから、自分が好き!って思って作った本を、同じように好き!って思って求めてくださる方の手に本がわたればいいなーと思うし、欲しがってくださる方がいるのに在庫がなくなってしまうと申し訳ないと思う。
でも、それはしょうがないこと。一人のために再版はできませんし、好きだからやりたいからでなく、それ以外の部分(経済的なこととか)で苦しくなって続けていけなくなるのって、バカバカしいじゃないですか。
自分では十分に搬入したつもりだったのに、早いうちに完売してしまって、それなのに次から次へとお客さん来たりすると脇の下に変な汗かきますよ!大きいイベントだと、人の波かきわけて30分とか一時間とかかけて向こうのホールから来る人もいるというのに…
自分がそういう状況だと、売り切れちゃってたらすごくがっかりですよね。だから、買い手さんを同じ状況にしてしまったと思うと本当に申し訳ない。

えーと要するに、「売り切れてて買えませんでした…」という買い手側にとってはついこぼしたくなる言葉が、実は作り手側にものすごいプレッシャーになっていることがあるということなんですよ!(もちろん、最初にご紹介したコメントの方のように、そう感じない人もいるでしょうが)
経済的に再版できない人、家庭の事情でいっぱい作れない人、通販できない人、色んな人がいます。サークルは企業でなくて一個人です。別に仕事もってて、家庭をもってて、勉強もしてて、忙しい中時間を捻出して好きなことを趣味でやってる。睡眠時間削ってやってる人だっています。なけなしの休みを費やして、やっと出たボーナスを注ぎ込んで。自分の責任のとれる、狭い範囲で活動しているんです。
だから、買えなかったから不公平だとか、「悲しいです…」とか、そりゃ本当に悲しいだろうさ!私だって欲しい本買えなかったら悲しいよ!悲しいと言ってもらえるほどだというのは嬉しいけど、そう言われちゃうと「自分は部数の見極めもできないダメな子だ…」と落ち込んでしまう人も、本当に少なからず実在しますんで!

買うだけの人も、同人の場をかたちづくっている「参加者」なのだということを忘れないで欲しいです。ほとんどのオンリーイベントや同人誌作成は、儲けも採算も度外視(オンリーなんか儲けが出ると嫌だからってんで、黒字が出そうだとビンゴにすげー豪華賞品もってくる人とかもいるぞ)で、好きというただその情熱だけで行われているんだということを、忘れずに。
同人誌は「商売」じゃないんです。買い手と売り手は対等のもの、だから相手の都合を考えてあげてください…

あー、ごめん不測の事態の話は今度こそ明日(笑)おおふり感想も書かないと…



2005年05月24日(火) サークル参加も楽じゃない

昨日の日記の続き。
ウェブ拍手でコメントをいくつかいただきましてありがとうございます。

>オンリーは行ったことがないのですが、告知サイトなどでお門違いの書込みを見ると無条件で腹が立ちます。
>というか、なんで!?と思います。どう考えてもおかしいのに、なんで誰も言わないんだろうと思ってました

ねえ、なんで?と思いますよね…またそういう書き込みに限って匿名だったりしてな…
もちろん明らかに主催さんやスタッフさんに非がある場合もあるんでしょうが。
誰も言わないのは…かかわり合いになりたくないからでしょうね…目立つことするとすぐイタいとか言い出す輩がいるしね(だいたい一人か二人なんだけど、なぜかそういう人たちは「みんなそう言ってる」って言うんだよね…どこの世界のみんなだか教えてほしいものです)

>イベントスタッフお疲れ様です。私も以前主催サブしてたので、思い当たることがあって
>うんうんうなずいてしまいました。最近はオンから入ってオフのイベント活動自体をけなす人も多く、
>大変らしいです。えーっと怖いのはカーテンからちら見えする暗い窓の外です!

えーーーー!!なんだそれ!!そんな人いるんですか…初めて知った…<オフのイベント活動自体をけなす
どういう理由でけなされるのかわかりませんが…謎。そしてチラ見えする暗い窓の外、確かにこわい!


さて、前回は妙な言いがかりをオンリーイベントの主催に投げかける人の話を書きましたが、今回はたぶんもうちょっと多くありそうな話。
サークルさんにねー、「売り切れちゃったから買えなかった!」みたいに愚痴る人も結構いるらしいんですね…
いやもちろん、友人に愚痴ったり、自分の日記で「買えなくて残念!」て書くのは別にいいと思うわけ!残念だし、悲しいし、もっと刷ってくれれば…とかもっと搬入してくれれば…とか、今このジャンル人気だから百部ぽっちで足りるわけねーじゃん!とか、あなたは人気ある書き手さんなんだから、もっと刷ればいいのに!とか思ったって、思うだけなら別にいいと思うんですよ。思っちゃうもん私だって。

でも、それを、サークルさんというか書き手さん本人に言っちゃだめだろ!!
人にはいろんな都合があるんですよ!!!

同人誌を印刷するためには、お金がかかります。ほとんどの印刷所は完全前払いです(後払いのとこは一個しか知らないなあ…)万単位のお金がかかります。ページ数があれば十万単位いくこともあります。もちろん、たくさん刷ればたくさんお金がかかります。
作っている人は、ほとんどがプロの漫画家でも小説家でもありません。他に仕事をもっていたり、学生さんが他のバイトで稼いだりしたお金の中からやりくりして、印刷代として投じているわけです。投じられる金額は人によって異なります。どんなに求められても、百部以上は刷れない人だっています。家族に反対されている人、隠している人だっています。
この世界、どんなに絵が上手くても文が上手くても売れるかどうかなんてわかりません。「売れるでしょ」なんて思うのは結局他人の考えでしかない。判断するのは本人だし、お金払うのも本人、余って困るのも本人。百部刷って、一回のイベントで売り切ったらもう再版しない、というのだって、その人の考えです。
在庫を置く場所だってあります。ダンボール一個だって、置く余裕のないところに住んでいる場合もあります。本の種類が増えてきたら全体の冊数も増えます。預かってもらうにはお金が要ります。
また、ある程度部数が刷れている場合でも、たくさん搬入できない場合もあります。
人手がない場合。本人一人しか参加できず、誰もお手伝いがいなければ、お手洗いに行くこともままなりません。搬入、搬出も大変です。
同人誌はたいてい良い紙を使っているので、同人誌の詰まったダンボール箱は重いです。大きなイベントだと、搬入された荷物を置いてある場所からスペースに持ってくるだけでもひと苦労です。台車があればいいんですが、台車だって自分で持ち込めば台車が荷物になります。カートにくくりつけて運ぶのもやってみればわかりますがとても大変。これらを一人でこなすのは凄く大変です。
そして、全ての人に行き渡るようにたくさん搬入したら余ってしまった在庫を搬出するのがこれまた大変です。小さいオンリーイベントなどではそれほどでもありませんが、大きなイベントでは、まず搬出受付の場所までたどり着くのが大変です。早めにできればさっと一瞬で終わることもありますが、タイミング最悪だと荷物を引きずったまま列に並んで三時間、なんてことも冗談でなくあります。あるんです!!!列に並んでいる全ての人の目はうつろです。一人だとほんとさみしいです。ダンボル箱を渡して伝票をもらった後は、会計の列に並びます(これはもう少し早く終わりますが)で、やっと搬出を終えた後は更にえんえんと長く続くバスの列に並ぶのです(白目)。
サークル参加も、ほんっと楽じゃないのです。人より体の弱い人だっています。病気の人だっています。全ての人が同じように出来るわけではありません。

ですから、人気サークルさんの本が早く売り切れちゃって買えなかったからといって「あの人の書いた◎◎本なら売れるに決まってるのに、あれしか刷らない/搬入しないなんて!」とか本人に言うなんて言語道断です。人には色んな事情があるのです。そんなに刷ってほしいならあなたが印刷代を払うといいと思います。もちろん搬入搬出も、在庫の管理もやってあげてください。通販してくれないなんて!私は地方でイベントに行けないのに!とわめくならあなたが通販処理も全部やってください。色んなありえねー申し込みしてくる輩とかいて、驚くぞー…?だから、書き手さんのプロデューサーでもないのにそんなことを言ってはいけません。
「売り切れてて悲しかったです…」とか本人にウェブ拍手やメールフォームで愚痴るのもやめましょう。デリケートな書き手さんは、「きちんとやることの出来ない私は、オフラインなんてやっちゃだめだわ」と本を出すのをやめてしまうことだってあります(あるんです本当に!!しかも少なくない数!!)遠くからたっけえ電車代かけて来て、一番欲しい本が売り切れだった時のむなしさ、悲しさ、辛さ、わかりすぎるほどわかります!でも、サークルさんは個人です!企業じゃありません!全ての人にいいように同人誌を提供することなんて、不可能です。
むしろそんなに好きな作家さんに人気があることを喜びましょう。たくさん売れたら、もしかして再版してくれるかもしれません。「このジャンルも○○さんもすごい人気なんだなと思って、少し嬉しかったです!」とか書きましょう。ものは言いようです。

これ、私がされたから書いてるんじゃなくて(私はたいてい余るように刷るので…)そうやって書き手さんがやめちゃったり、イベント後の日記とかで平謝りしてんの見ると、胸が痛むんですよ!
ごく最近も、ちょっと前まではすごくマイナーだったんだけど最近盛り上がってきたジャンルで、5月のシティでは(大きいイベントは申し込みが早いため)2〜3サークルしかなかったところのあるサークルさんに買い手が集中して、そりゃもう瞬殺だったわけです。
私も友達に買い物頼んだけど、売り切れてて。ちょっと予想してたのであーやっぱり、とそれほど落胆はしなかったのですが、その人の日記読んだらもうかわいそうになっちゃって…そんなに謝ったり反省したりすることないのに…と。搬入する部数や発行部数が読めなかったからといって、それを責めるのはまったくお門違いだと思います。人には人の事情があるし、一気に刷れる部数も決まってる。再版するの、お金かかるよ…?ほんとならやりたくなかったりするよ…?ほとんどのサークルさんは、儲けなんて出てないんですよ。趣味で、自分の経済事情の許せる範囲でやっているんだから…

しかしまあ、困った買い手さんというのは本当に一部なんですよね…だいたいこんな文を最後まで読んでくれる人というのはちゃんとしているものなんです…通販処理とかしてても、百人のうち九十八人は普通なんよ!一人ちょっとまずい、一人核弾頭級がいたりするんだけど。

サークルさんを擁護して書いてきましたが、良くないことをするサークルさんもいます。わざと列を作るように販売するとことかね!別にする必要ないのに何時から限定販売、とかしたり。あと、開場前にコピー本の製本が出来てないサークル!(今かなりの人数が耳を押さえましたね?)個人的にはそれより島中でわざと列を作るサークルの方が嫌いですが。ダサいし邪魔だしね。
ただ、限定販売っていうのをしたい!という気持ちはわかる!普段は五百部刷ってるけど、どうしてもこの本は五十部だけ刷って今日だけで終わりにしたい!っていう気持ちもわかんねん!そういう本出したい時ってあるよね!読み手からすると全部欲しいんだけど、作り手的には一瞬だけパッと出してパッとなくしちゃいたい本って、あんのよ!
ただそれが、周囲に迷惑になったりするような販売の仕方だとやっぱり良くないと思う。その辺の判断は難しいところですね…まあ、よくないやり方してるところはそういうサークルだと周囲に認識されるだけですが。

うーんまた凄く長くなってしまいました。イベントで起こった不測の事態の話はまた明日。



2005年05月23日(月) オンリーイベント主催の憂鬱

昨日は久しぶりに同人のイベントに参加。
友人が主催のオンリーイベントのスタッフとして働いてきました。
スタッフは何度もやっているんだけど、今回初めて、不測の事態発生…
そのことはまた後で書きますが、いろいろ別のこと。

最近よく感じることなんですが、
イベントに本を買いに来る人、中にはサークルで参加している人にすら
「お客さま気分」の人って、凄く増えているんですね…

同人誌の即売会というのは基本的に「参加するもの」であって、
同人を買いに行くだけであっても「お客さま」ではありません。
(企業が運営しているイベントだとどうしても感触は違ってしまうと思うけど、少なくともサークルと一般は両方とも「参加者」だと思います)

オンリーイベントを主催している人に聞いた話なのですが(今回の主催の人とは別の人)、

「あるサークルの本を買えなかったのはイベント主催側が悪い、と言われました」
「…なんでですか???」

1.その人は地方から上京して、初めて同人誌即売会に参加した。
2.行ってみたら長蛇の列が出来ており、整理券を渡され「12時からでないと入れません」と言われた。
3.周辺の店で時間をつぶし、12時になって会場に入ると、人気サークルの本は売り切れてしまっていた。

「それのどこが主催側が悪いのかわかりませんが…?」
「人が来るのはわかっているんだから、もっと大きな会場借りるべきだって」



…まあもちろん、こんな非常識な人は一部であるのはわかっているんですけど…
実際にこういった苦情がメールや掲示板でされることもあるとか。

ただし、「十時より前に会場に一般参加者が集まってはいけないのに(近隣や会場に迷惑がかかるから)集まって列を作っている。その人たちをペナルティを付けずに最初に中に入れてしまう」っていうのだったら、もちろん主催側が良くないと思うんですよ。でもこれ、実際にやってみるとわかるけど、早く来ちゃった人(来てるという時点で困った人たち)を散らすのって大変なんですよ…近くの店で時間をつぶすとか出来るはずなのに、知ってて早く来て並んじゃってるわけだから。
「早く来て並ばないと本が買えない」って言うらしいが、近隣や会場に迷惑かける→同人イベントには会場は貸せないと断られる→イベントが開催できなくなる ということが実際に全国でたくさん起きているということをわかってやっているのかなあ?自分の欲望だけを満たせれば、主催、その他参加者、会場、ひいては同人をやっている、愛好している全ての人たちに迷惑をかけても何とも思わないんだろうか?人として恥ずかしくないんだろうか?「やってる人がいるから私もやる」って、幼稚園以下だよな…
近隣の関係ない人たちだって、あの朝から騒がしいのはなんだ、ということになり、同人の即売会というものそれ自体が悪い、常識のないものだと思われることだって十分にあるわけです。自分たちの好きなものを自分で守るためにも、常識的で節度のある行動をするべきですよね…
というか、ほとんどの人はちゃんとしてるんだけど、一部の心ない人のために、苦労してしまうんだよなあ…

それと、(そうじゃないのもあるけど)オンリーイベントを開催、運営するのはほとんどが企業でもなんでもない、ズブの素人。一個人が、ジャンルを好きで、キャラオンリーやカップリングオンリーだったらそれが好きで、それが好きな人たちが皆で集まって交流したり、本を売り買い出来たりしたらいいなあと思って企画するわけですよ。
結構言われたりするらしいけど、儲けようと思ってやってる人なんて、いねーって!!そういうこと言う人に、ほんとに実際主催やってみろ、スタッフやってみろと言いたい。
参加費取ったり、パンフがガンガン売れたりするのを見てそう思うのかもしれないけど、会場を借りるお金だけじゃなく、見えないところでお金はすんごくかかってるんですよ。
何より宣伝費かなあ。フルカラーのチラシを何千枚、大きめのなら万単位で刷って、一年前とかから配るわけですよ。コミックシティで配るなら、シティにサークル参加しないといけない。出なくていいシティの参加費、交通費も。
もちろん夏や冬の大きいイベントでも、当該ジャンルだけでなく他ジャンルで、それを好きな人がいそうなところには全部配ったりします。普段はメインにしてるジャンルは違っても、オンリーのチラシを見れば「参加してみようかな」って人がいるかもしれないし。夏、冬、会場に早く来て、手の切れそうなチラシを大量に抱えて(*重い)「おはようございます、お願いしまーす」と言いながらえんえん配り続けるんですよ…(遠い目)
たぶん知らない人の想像するのの二十倍くらいは、宣伝に手間ひま金が費やされています。でも、そうでないと人は来てくれないのです(ネットで告知サイトだけでは絶対に参加者は集まらない)。きちんと宣伝活動をしているところでないと、サークル参加者が「あそこのイベントには一般が集まらなそう」と予測して参加を見合わせる→サークル集まらない→一般も来ない という最悪の事態に…
そうやってチラシを配ったり、イベント当日に朝から夕方までスタッフとして働く人たちは、ほとんどがボランティア、無償で働いています。主催の友人を集めたり、一般から募集したり(最近はそういうことはあんまりないのかな?)。昼ご飯と、イベント後の打ち上げは主催の奢り、くらいじゃないのかな。遠隔地の場合は交通費を主催が出してくれることもあるかもしれない。
スタッフだとスペースがもらえることもあったりするかな?でもやっぱり、スタッフとして参加しちゃうとほとんどの時間はイベントに割かれてしまうので、あまり落ち着いては見られませんよね(スタッフの人数にもよるかもしれないけど)。朝早く来てしまった困った人たちへの対処(これで要らない人員が割かれる)、会場設営、サークル受付、パンフの販売、イベントによっては委託販売の会計や、コスプレ登録、カメラ登録などの受付、盗撮への注意など…イベントが終われば、掃除し、会場を元に戻す。きちんとしないと、もう会場が借りられなくなってしまうかもしれません。自分たちだけでなく、他のイベントを企画している他ジャンルの主催さんたちも。

ジャンルの人たちが楽しめるような場を提供するために、一年くらい前から準備して、イベントの度にチラシ配って、やっと開催したイベントでさー、人がいっぱい来て、みんな楽しんでくれてよかったね!ってなってる時に
「あのサークルの本買えなかったのは主催が来る人数を見込まなかったせいだ」とか言われたらさあ…
へこむ…ていうか…アホだよね、その人…あんたが来る人数見越してもう一本早い電車で来れば?(指定時刻より先に来て並べという意味ではない)遠隔地だからそれが始発だ、っていうならそれはしょうがないじゃん。人それぞれ状況は違う、会場の隣に住んでる人もいれば五百キロ離れたところに住んでる人もいるんだし…

儲かるわけでもないのに、色々な苦労をして、心ない人に嫌なことを言われたりもして、それでもオンリーイベントを企画してくださる数多の主催者さんたちは本当にすごいと思います。いつも感謝です。私、自分じゃ絶対出来るわけねーと思うもん。大変すぎて。

かように…「私はお金を出して本を買う客である、だからどんな注文をしてもいい」と思っている人は…割と少なくなかったりするらしく…
最近では、サークル側に「会場に着いたらもう売り切れてました!もっと刷ってください/もっと搬入してください」
とか抜かす奴もいないことはないらしく…

「本を出している人はおのおの色んな状況の人がいる、無尽蔵に刷ったり搬入できたりするわけじゃない」という話と「昨日のイベントで起こった不測の事態」の話はまた明日…


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